妊娠中の授乳はNG?流産の可能性も?いつまで継続できるか、断乳すべきかなど解説!

【医師監修】授乳中に妊娠したら、授乳は続けていいのでしょうか。妊娠中の授乳はNGなの?流産の可能性はあるの?また、いつまで続けられるのか、それとも断乳すべきか、などについてドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて解説します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 授乳中に妊娠が発覚…!
  2. 妊娠したら授乳をやめるべき?
  3. 妊娠して授乳を継続するとどんな影響が?
  4. 授乳中に妊娠した際の断乳や卒乳の方法!
  5. 妊娠中に授乳する際の注意点は?
  6. 授乳中に妊娠した時、断乳してた?~みんなの体験談~
  7. 授乳中に妊娠したら計画的に断乳しよう!

妊娠中の授乳の影響にはイライラ感もあります。授乳している間は、赤ちゃんに何度もおっぱいを要求されることも多いでしょう。自分に余裕があるときは、赤ちゃんが欲しいだけおっぱいを与えることができますが、妊娠初期の体調不良で授乳を負担に思い、イライラしてしまうこともでてきます。

また、妊娠初期はホルモンの関係で眠りが浅くなる傾向にあります。このため、夜中の授乳を苦痛に思うこともあるでしょう。睡眠不足からのイライラでストレスを感じ、そのストレスでさらに眠れなくなるという負の連鎖を引き起こすことも考えられます。イライラの原因が授乳にあると感じたら、断乳や卒乳を考えてもいいかもしれません。

(妊娠初期症状については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期症状で眠れない!原因と対処法は?睡眠薬は飲んでも良いの?

妊娠中の授乳の影響3.お腹の張り

妊娠中の授乳の影響ではお腹の張りもあります。お腹が張って痛いようであれば、赤ちゃんに母乳を吸われる刺激が子宮収縮につながっていることも考えられます。流産のリスクがないわけではないので、授乳のときにいつもお腹が張ると感じたら授乳を控えることを考えた方がいいかもしれません。

また、お腹が張る原因は授乳だけでなく、疲れやストレスも関係しています。お腹が張って痛いということが何度もあるようであれば、授乳間隔をあけるなどして体を休めることを心がけましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

このメカニズムのせいで、妊娠中における授乳は原則避けるのがベターだと考えられます。 切迫流産や切迫早産になると、妊娠中の管理も非常に厳密になりますので、出来るだけ切迫を誘発するような行動を避けるようにしましょう。

(お腹の張りについては以下の記事も参考にしてください)

妊娠中期のお腹の張りの原因は?対処する方法はあるの?

妊娠中の授乳の影響4.授乳中の赤ちゃんへの気持ちの変化

妊娠中の授乳の影響では授乳中の赤ちゃんへの気持ちの変化もあります。妊娠中はホルモンバランスの変化によって、精神面においてもさまざまな変化が起こります。このため、授乳中の赤ちゃんに対して拒絶反応が起こることも珍しくありません。幸せの時間だった授乳の時間が拒絶反応により苦痛に感じてしまうこともあるのです。

授乳中の赤ちゃんに対して拒絶反応がでてしまった場合は、授乳の回数を減らしてみたり、パパと遊ぶ時間を増やしてもらったりするなどして対処してみましょう。妊娠中に上の子への気持ちの変化を感じるママは少なくありません。「ひどいママだ」と自分を責めずに、「そういう時期だから」とリラックスする時間を増やしてみましょう。

授乳中に妊娠した際の断乳や卒乳の方法!

妊娠中の授乳によってイライラやお腹が張って痛いなどと感じたら、断乳や卒乳を考えてみましょう。断乳や卒乳に決まった方法はありません。赤ちゃんの様子とママ自身の気持ちを踏まえながら、断乳や卒乳を進めてください。

1回の授乳時間を短くする

断乳、卒乳しようと決心したら、まずは1回の授乳時間を短くしてみることから初めてみましょう。今までの1回の授乳時間が10分だった場合は、8分、6分…と徐々に短くします。1回の授乳時間を短くしていくと、作られる母乳の量も少しずつ減っていきます。徐々に時間を短くしていくことで、ママも赤ちゃんも無理なく授乳しない環境に順応できるでしょう。

回数を減らす

今度は少しずつ母乳を与える回数を減らしてみましょう。1日5回程度の授乳であれば、朝1回、昼1回、夜1回などと減らしていき、慣れてきたら朝起きたとき、夜寝る前だけの1日に2回までなど、徐々に回数を減らしていきます。

授乳中の赤ちゃんにおっぱいをせがまれてもすぐには与えず、おっぱいから意識が離れるように気をまぎらわせます。しかしママのおっぱいは赤ちゃんの精神安定剤でもあります。回数を減らしている最中は、一緒に遊んだり抱っこしたりするなどして、今まで以上にスキンシップの時間をしっかりとってあげましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

原則は、赤ちゃんが生まれてから、半年ほどすれば人工ミルクでの栄養が可能になります。 どうしても授乳でないと赤ちゃんが飲まない、などの理由がなければ、母体の妊娠が確定していて、赤ちゃんが生後半年たっているのであれば、次第に人工ミルク栄養へ移行していくのが望ましいでしょう。

3日間だけ断乳する

1回の授乳時間を短くしたり、1日の授乳回数を減らしたりする方法が成功したら、3日間だけ断乳してみましょう。3日間ほどおっぱいをあげない時間を作ると、母乳の分泌量もだいぶ減ってきます。赤ちゃんがおっぱいを思い出したら散歩に連れ出すなどして気をそらし、おっぱいへの意識をそらしてあげましょう。

もし、3日間の断乳がうまくいかずママも赤ちゃんもストレスがたまるようなら、無理せずに1日の授乳回数を1~2回程度の授乳サイクルに戻します。もう少し1~2回の授乳サイクルに慣れてから再度チャレンジすると、すんなりとうまくいくこともあります。

(1歳ごろの子どもの様子については以下の記事も参考にしてください)

《1歳児の遊び》発達を促す室内・外おすすめの遊び方10選!体験談も