妊娠何週目で出産するの?出産日の傾向や予定日に生まれる確率など!

【医師監修】妊娠後期になると、いつ出産になるのか、とても気がかりです。通常は、妊娠何週目で出産するのでしょうか。出産日の傾向や予定日に生まれる確率、早産のリスクなどについて、ドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて紹介します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 出産は、妊娠何週目?初産婦と経産婦は違う?
  2. 出産予定日に生まれる赤ちゃんの確率は?
  3. 「正産期」ってなに?赤ちゃんが生まれるのは何週目がベスト?
  4. 「早産」とはいつからいつまで?赤ちゃんへの影響は?
  5. 「過期産」とは?生産期を超えるとリスクが増える?
  6. 赤ちゃん、妊娠何週目で出産した?〜先輩ママの体験談〜
  7. 出産予定日を過ぎても焦らないで!

「正産期」ってなに?赤ちゃんが生まれるのは何週目がベストでしょうか。

正産期とは37~41週目までの合計35日間をいいます。正産期は赤ちゃんが十分に育ち、胎内から出て生活しても問題がないとされる時期です。赤ちゃんはこの時期まで妊婦さんの胎内で過ごし、目覚ましい成長を遂げています。

正産期に出産することを正期産といい、赤ちゃんの成長が十分であれば、どの日に出産してもベストな時期といってもいいでしょう。妊婦さんの過ごし方としては、胎内の赤ちゃんと話しながらゆっくりと陣痛を待つのがいいでしょう。

増田陽子

内科医

正産期に出産しなくてもそれが医師の判断であれば、母体と赤ちゃんの成長を考えてのことですので、全く問題ありません。

(正産期については以下の記事も参考にしてください)

正期産とは?時期は?その前が早産で後が過期産?過ごし方や体験談も!

「早産」とはいつからいつまで?赤ちゃんへの影響は?

「早産」とはいつからいつまで?赤ちゃんへの影響はあるのでしょうか、

妊娠22~37週未満で赤ちゃんが生まれてしまうことを早産といいます(※2)。22週未満で赤ちゃんが生まれてしまう場合は流産と言い、染色体異常や遺伝子の病気など赤ちゃん側の原因によって起こるといわれています(※3)。

早産の理由もいろいろとありますが、主な要因として羊水の過少や過多、多胎児、赤ちゃんの機能不全などが考えられるのです。赤ちゃんの体温調節機能や免疫機能が未熟なため、赤ちゃんが感染症にかかったり、合併症を引き起こしたりするリスクが高くなります。

早産は防げる?早産で出産した赤ちゃんはどうなる?

早産は防げる?早産で出産した赤ちゃんはどうなるのでしょうか。

早産で生まれた赤ちゃんは、体重が軽くまだ体の各器官が未発達な場合が多くあります。体温調節機能や心肺機能も不十分な状態です。このため、赤ちゃんの体に障害が残ることや、呼吸器系の病気が併発され後遺症が残る場合があります。

ママに早産の兆候が見られた場合は、なるべく37週目近くまで胎内で育つように医療機関で治療を行います。しかし、現在は医療技術が進んでいるため早産になった場合でも赤ちゃんを育てることはできます。新生児集中治療室(NICU)で妊婦の子宮内と同じ環境を作り、正期産と同じ状態になるまで育てることができるのです。

増田陽子

内科医

日本は医学技術がトップクラスの国です。ですのでたとえ未熟児で出産せざるをえなくても、ほとんどの赤ちゃんが正常に成長するようになりますので、あまり心配し過ぎないようにしましょう。

早産で赤ちゃんを出産しないために妊婦さんが心がけること

早産で赤ちゃんを出産しないために妊婦さんが心がけることはなんでしょう。

早産の理由として、多胎児の場合や羊水量の問題があげられます。しかし、妊婦さんの過ごし方に問題がある場合もあります。例えば、飲酒や喫煙、体を冷やす、夜更かしなど胎内の赤ちゃんにストレスがかかる過ごし方は避けましょう。妊婦さん自身がストレスをためるのも赤ちゃんの成長に関係します。

医療技術が進んで早産でも大丈夫としても、できれば赤ちゃんは妊婦さんの胎内で必要な期間育ち正期産で生まれてくるのが一番です。赤ちゃんにストレスのかからないように心がけましょう。

(早産については以下の記事も参考にしてください)

【医師監修】妊娠25週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!早産の体験談なども!

「過期産」とは?生産期を超えるとリスクが増える?

過期産とは、正産期を過ぎて42週目以降に出産することです。早産と違い大きく育つのだから問題ないのではないかと思うかもしれません。しかし、過期産の出産には大きなリスクがあります。

正産期を過ぎると、胎内で赤ちゃんが大きくなり、胎内の羊水が足りなくなります。また、胎盤機能も低下するため、赤ちゃんに十分な栄養や酸素を運ぶことができなってしまうのです。

過産期の何週目からが注意?過ごし方は?

過産期の何週目からが注意時期でしょうか?過ごし方はどうすればいいでしょうか。

正期産の予定日よりも出産日が2週間ほど遅れる場合は問題ありません。しかし、医者の診察が正期産前と異なり頻繁に行われるようになります。いつ生まれても赤ちゃんに問題のない時期ですが、小まめな健診が必要になるのです。

妊婦さんはいつ入院してもいいように準備をすすめる必要があります。正期産の予定日よりも2週間以上過ぎても出産の兆候がない場合には、陣痛促進剤を使ったりバルーンを入れて出産を促すような医療処置を行うこともあります。赤ちゃんが産道を通れないほど大きく成長している場合は、帝王切開での出産となるでしょう。

赤ちゃん、妊娠何週目で出産した?〜先輩ママの体験談〜