流産の確率が高まる時期は?妊娠初期?心拍確認後・高齢出産の場合は?

【医師監修】妊活・妊娠中の女性は、流産しやすい時期や確率がつい気になりますね。この記事では、流産の確率が高まる時期、心拍確認後・高齢出産の場合の確率や、何度も流産を繰り返してしまう確率などを紹介します。流産になってしまう身近にある原因や、その予防法も紹介していきますよ。

専門家監修 | 産婦人科医 リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。

目次

  1. 流産とは?
  2. 流産の確率が高まる時期は?
  3. 心拍確認後に流産する確率は?
  4. 高齢出産だと流産する確率が高い?
  5. なんども流産を繰り返してしまう確率は?
  6. 流産後は妊娠確率が下がる?
  7. 流産の原因は身近にも?5つの予防法
  8. 流産の可能性が高い時期を乗り越えて!

流産とは?

赤ちゃんは、妊娠22週より前にお母さんの身体から出てしまうと生きていけません。「妊娠したのに、妊娠22週までに赤ちゃんが流れてしまう・亡くなってしまう」という状態を流産と呼びます。

「流産」と聞くと苦しい気持ちになってしまいますが、実は、流産は珍しいことではありません。なんと妊娠した女性のうち、約40%の女性が流産の経験をしているとも言われています(※1)。

流産の原因として一番大きいのは「赤ちゃんの染色体の異常」です。妊娠12週以内に流産をした場合、運動・仕事などママが原因のケースはほとんどありません。流産と一口にいってもいろいろな種類がありますので、以下で紹介していきます。

リエ先生

産婦人科医

流産は妊娠初期に起こることが大半で、中でも心拍確認までに起こるケースが多いといわれています。流産の原因の多くは胎児の染色体異常によるもので、この場合、流産を防ぐことはできません。

(流産の夢については以下の記事も参考にしてみてください)

【夢占い】流産する夢が暗示する意味15こ!死産・出血など状況別!妊娠中なら要注意?

進行流産

進行流産とは、出血から始まり子宮の中のものが外に出てきてしまう状態のことです。中のものがどれくらい出てしまったかによって、不全流産と完全流産に分かれます。不全流産でみられる症状は「生理のような茶褐色・鮮血の出血」「お腹の痛み・張り」「腰痛」の3つです。

妊娠初期は女性の身体が一気に変わりますので、流産でなくても腹痛・出血が起きるケースがあります。しかし、継続的・周期的に症状がみられるようなら流産の可能性も考えられるでしょう。「基礎体温が急に下がる」「妊娠初期の症状が急になくなる」という場合も流産の可能性が高いので要注意です。(※2)

完全流産の場合は、子宮の中のものがすべて外に出てしまうまでは上記のような症状がみられます。しかし、完全に外に出てしまえば、症状が軽くなったり、完全になくなったりします。

稽留流産

稽留流産は(けいりゅうりゅうざん)とは「お腹の赤ちゃんが亡くなっているのに出血・腹痛などの症状がない」という状態をさします。症状がないので、妊婦さんが自分で気づくことはほぼありません。入院して赤ちゃんを除去する手術をする場合と、通院して赤ちゃんが自然に排出されることを待つ場合があります。(※2)

切迫流産

切迫流産は「お腹の赤ちゃんが亡くなっているわけではないけれど、流産をする確率が高い」という状態を表します。切迫流産の兆候としては「不正出血や軽度の腰痛・腹痛」が挙げられます。

妊娠初期の切迫流産には、確実な治療法はありません。しかし、赤ちゃんの命がつながる可能性もあるので、医師には「安静にしてください」と指示があるでしょう。

化学流産

化学流産は「血液や尿で妊娠の反応を確認する事ができたものの、超音波検査をする前に流産してしまった」という意味です。妊娠検査薬が薬局などで気軽に手に入るようになったために、一般的に認識されるようになった病態です。症状はほとんどなく、妊娠検査薬がなければ不正出血や生理と考えて過ごしてしまうでしょう。

化学流産の場合は特に治療の必要がありませんので、経過を観察しましょう。

流産の確率が高まる時期は?

流産の確率は、すべての時期で15%だと言われています(※1)。しかし、特に流産の可能性が高い時期はあるのでしょうか。進行流産の確率を週数別に紹介すると「妊娠5~7週目は22~44%」「妊娠8~12週目は34~48%」「妊娠13~16週目は6~9%」になります。

やはり、妊娠12週までの流産の確率がかなり高いといえるでしょう。妊娠12週目までの流産を早期流産といいますが、早期流産の原因のほとんどが、受精卵の染色体異常による進行流産だというデータもあります(※2)。残念ですが、母体に非がなくても、多くの命が妊娠した瞬間に流産をする運命にあるのです。

早期流産の中でも、7~9週目に流産をしてしまう確率が特に高いという意見もあります。妊娠9週目を無事に乗り越えれば流産の確率が低くなる…という意味の「妊娠9週目が壁」という表現を耳にしたことがある妊婦さんも多いのではないでしょうか。

(早期流産については以下の記事も参考にしてみてください)

早期流産(妊娠初期の流産)とは?原因や確率、予防策は?手術は必要?

心拍確認後に流産する確率は?

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