胎嚢の大きさの平均は?5週・6週・7週など妊娠週別の目安・小さい原因についても解説

【医師監修】胎嚢(たいのう)の大きさの平均はどれくらいでしょうか。妊娠5週、6週、7週など妊娠週別の胎嚢の大きさとママの状態、また胎嚢が小さい場合の原因などについて、先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 胎嚢とは?
  2. 胎嚢の大きさの平均は?
  3. 胎嚢の大きさを教えてくれない時は異常があるってこと?
  4. 妊娠4、5、6、7、8週目の胎嚢の大きさとママの状態
  5. 胎嚢が小さい・見えない原因は?
  6. 胎嚢の大きさが確認できる妊娠初期の過ごし方の注意点
  7. 胎嚢の大きさにまつわる先輩ママの体験談
  8. 胎嚢の大きさには個人差がある!

妊娠5週の胎嚢の大きさとママの状態

妊娠5週の胎嚢の大きさとママの状態では、胎嚢の平均的な大きさは17mmほどで、胎嚢の中に小さいリングが現れます。このリングは卵黄嚢(らんのうおう)といい、胎盤ができるまで赤ちゃんに栄養を送ったり造血したりする役割があります(※2)。

この時期のママは基礎体温が高い状態が続き、生理が遅れていることもあります。また体の変化を感じたりする人もいるでしょう。妊娠検査薬で陽性反応が出るのもこの時期からになります。つわりが始まり、体調不良を感じて受診したことで、妊娠を知る人もいます。

妊娠6週の胎嚢の大きさとママの状態

妊娠6週の胎嚢の大きさとママの状態では、胎嚢の中にある卵黄嚢に接する形で胎芽が確認できるようになります。胎芽は座高が4~8mmほどでこの時期の胎嚢の大きさは平均で20mmです。このあたりから心拍が確認できるようになるでしょう。

この時期、7割ほどの妊婦につわりの症状が現れます。中には吐き気が強く水分すら取れなくなり重症化する場合もあります。少量の出血が出る人や便秘になる人も多くいて、何かしらの体調の変化を感じる時期といえるでしょう。

妊娠7週の胎嚢の大きさとママの状態

妊娠7週の胎嚢の大きさとママの状態では、胎嚢の大きさは平均で30mmです。この時期胎芽は10mmぐらいの大きさになっていて、赤ちゃんの手足や心臓、血管などが作られ始めます。

この時期ママの状態は、外から見てお腹の変化はないものの子宮は一回り大きくなっています。女性ホルモンの分泌が盛んになるため、身体全体がだるく眠気を感じたり熱っぽく感じたりする人もいるでしょう。乳房の張りや乳頭が過敏になる人、膀胱(ぼうこう)に圧迫感を感じトイレが近くなることもあります。

増田陽子

内科医

お腹は出ていなくても、胸が張ったり激しい眠気があったりと、徐々に体に変化が出始めるときです。

妊娠8週の胎嚢の大きさとママの状態

妊娠8週の胎嚢の大きさとママの状態では、胎嚢の大きさは平均で40~50mmになります。この時期から個人差が大きくなり、それぞれ一定の割合で成長しているかどうかを目安に観察していくことになるでしょう。胎芽と呼ばれていた赤ちゃんも人間らしい形になり、胎児と呼ばれるようになるのもこのころです。

この時期のママは妊娠初期の辛い症状であるつわりがピークに達しています。特定の匂いに過剰反応したり、水を飲んだだけでも吐き気を感じたりする人もいるでしょう。病院で「胎嚢」「胎芽」「心拍」の3つが確認され妊娠が確定する時期でもあります。市区町村へ妊娠したことを届け出て母子手帳を手にできる時期です。

妊娠初期に流産に至るケースは15%ほどと言われています。身体に大きな変化がなく動きやすいことから、無理をしてしまう妊婦さんもいますが、できるだけ安静にして過ごしましょう。

(胎嚢については以下の記事も参考にしてください)

【医師監修】妊娠5週の妊婦・胎児の状態は?胎嚢は見える?つわりは?

胎嚢が小さい・見えない原因は?

胎嚢が小さい・見えない原因はなんでしょうか?何か異常があるのではないかと心配になる人もいるでしょう。しかし胎嚢が小さいことや見えないことで異常があるとは言い切れません。早い時期に胎嚢が小さいことや見えないことはよくあります。どのような場合に胎嚢が小さいと判断されたり見えない原因になったりするのか紹介します。

胎嚢が小さい・見えない原因【最終月経や排卵日の誤認】

最終月経や排卵日の誤認があります。最終月経や排卵日を間違えて覚えていれば、正確な妊娠週数がずれてしまいます。妊娠初期にはよくある話で、後に赤ちゃんの座高(頭殿長)が確認できるようになれば正確な妊娠週数がわかるでしょう。妊娠初期に胎嚢が見えないことはそれほど問題ではありません。

胎嚢が小さい・見えない原因【エコーをあてる角度】

妊娠週数が浅い場合の胎嚢は本当に小さいため、胎嚢ができた場所やエコーをあてる角度によって、最初は見えないこともあるでしょう。その場合も、妊娠週数が進むことによって見えるようになります。

胎嚢が小さい・見えない原因【受診が早すぎる】

そもそも受診が早すぎるということもあります。胎嚢がエコー検査で確認できるようになる時期は妊娠4週目終わりごろです。それ以前に妊娠を知り受診していたとしても、胎嚢が見えないのは不思議なことではないでしょう。