クラミジア感染症とは?症状は?妊娠中にかかる原因や赤ちゃんへの影響など解説

【医師監修】クラミジア感染症って、どんな病気でどんな症状でしょうか。妊娠中に感染する原因や赤ちゃんへの影響、検査方法、治療法などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。女性が感染すると、不妊症や流産の恐れもあります。ぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. クラミジア感染症とは?
  2. クラミジア感染症の感染経路は?
  3. クラミジア感染症の症状は男女別で変わる?
  4. クラミジア感染症の検査方法
  5. クラミジア感染症の治療法
  6. 妊娠中に感染した場合の赤ちゃんへの影響
  7. 少しでも症状が出たらすぐに病院へ行こう!

クラミジア感染症の症状【女性】

クラミジア感染症の女性にみられる主な症状は、子宮頸管(けいかん)の炎症です。その他にも不正出血や下腹部痛、おりものの変化や性交痛もあり、肝臓あたりまで炎症が起こることもあります。感染に気付かないまま治療せずにいると、女性は不妊症や流産、早産や子宮外妊娠などの原因につながる場合もあります(※2)。

OL

20代

彼氏に「気になる症状があるから検査したらクラミジア感染症だった」って言われた。怖くなって私もすぐに産婦人科を受診して、検査したらクラミジア感染症だった。それから抗生物質を飲みきって完治。あのまま気づかずに重い病気になっていたらと思ったら、すぐに受診してよかった。

男性と同じく、症状に気づくことは少ないです。感染した女性の8割が症状を感じないとも言われています。少しでも気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

クラミジアの感染が子宮頸部〜上行し、腹腔内に進展すると、骨盤腹膜炎を起こします。 さらに重度になれば、肝臓表面に炎症を引き起こし、急性肝周囲炎を呈します。 この状態はFitZ-Hugh Curtis(フィッツヒューカーティス)症候群と呼ばれます。

(不妊については以下の記事も参考にしてください)

不妊治療とは?治療の流れは?気になる治療費や病院の選び方!

クラミジア感染症の検査方法

クラミジア感染症は、男性と女性で検査方法が異なります。男性は尿検査と血液検査です。女性は血液検査とおりものを採取して検査を行います。検査で陽性の結果が出た場合には、治療が必要です。

クラミジア感染症の治療法

クラミジア感染症の治療方法は、抗生物質の服用です。抗生物質を1~2週間程度服用して再検査を行います。再検査の結果が陰性の場合は、治療を終了します。しかし、クラミジア感染症は本人だけでなく、パートナーも感染している可能性が高いでしょう。パートナーとともに検査と治療は必ず行い、再感染しないようにしましょう。

クラミジア感染症の市販薬は?

クラミジア感染症の市販薬は販売されていません。忙しくて医療機関を受診できない人やクラミジア感染症に感染していることを知られたくない人もいるでしょう。しかし、早期に治療するためにも、できるだけ早く医療機関を受診し、医師に治療薬を処方してもらうことが大切です。妊婦さんは妊婦検診の際に相談しましょう。

(妊婦検診については以下の記事も参考にしてください)

産婦人科の初診の流れと初診料は?妊婦検診は保険がきかない?体験談も

妊娠中に感染した場合の赤ちゃんへの影響

クラミジア感染症は、産道感染により赤ちゃんへも感染することがあります。産道感染とは、胎児が産道を通る出産時に感染することを言います。妊娠中にクラミジア感染症を発症したり、クラミジア感染症を治療中に胎児を出産した場合は、産道感染するリスクがあるのです。

クラミジア感染症に感染した胎児は、肺炎や結膜炎を起こす可能性があるでしょう。産道感染は20~40%の確立で起こると言われています。生後数週間でクラミジア感染症の症状が起こるでしょう。主な胎児の症状は、肺炎により起こる鼻水や咳、結膜炎などです(※3)。

胎児の症状として、発熱することはほとんどありません。しかし、肺炎を繰り返したり、呼吸機能障害を引き起こす可能性があります。

(赤ちゃんへの影響については以下の記事も参考にしてください)

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