妊婦は重いものに要注意!持てる重さの基準は?妊娠中の影響と対策を紹介!

【医師監修】「妊婦は重いものを持ったらだめなの?」と気になっている人はいませんか?この記事では、妊婦が『重いもの』を持つと及ぶ影響や持つことを控えるべき理由について紹介します。また、妊婦が持つことのできる重さの基準や持つ時の注意点も紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。

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Contents
目次
  1. 妊婦は重いものを持つ時には注意が必要!
  2. 妊娠中に重いものを持つことを控えるべき理由は?
  3. 妊婦が重いものを持つと及ぶ影響は?〜腹痛・早産など〜
  4. 妊婦が持つことのできる『重いもの』の基準は何kg?
  5. 妊婦がどうしても重いものを持たないといけない時の対策
  6. 妊婦が重いものを持つ際の注意点
  7. 妊娠中は無理なく過ごそう

洗濯物の量を調節する

家事で持つもののなかでも重さのある洗濯物の量を調節することも、対策のひとつです。複数回の洗濯が苦にならなければ、一度に洗う衣類の量を少なめにしてこまめに洗濯してみましょう。「洗濯は一度で済ませたい」という場合は、干す際に運ぶ洗濯物の量を減らしてみましょう。

布団類などかなりの重さのものを干す際には、移動式すのこに乗せて運ぶという手もあります。持ち上げるのはすのこに乗せる・降ろす時だけなので、お腹や腰にかかる負担も少なくてすむでしょう。

増田陽子

内科医

洗濯などの家事は一番油断しがちな動きです。昨日出来たから今日も大丈夫とはいかないため、妊娠中の家事は特に気をつけて行って下さい。

買い物はまとめ買いか宅配で

買い物はまとめ買い、もしくは宅配ですませることも、妊婦が重いものを持たなければならない時の対策して挙げられます。何度もお店に足を運び、重い荷物を持ち帰るのはつらいものです。可能な限り買い物はまとめ買いにして、家族に手伝ってもらうようお願いしてみましょう。

また、お米や牛乳、缶ジュースなどかなりの重さになるものは宅配サービスで注文し、家の中まで運んでもらうのもおすすめです。

先輩ママ(人工授精経験有)

30代後半

妊娠前は仕事帰りに毎日買い物をして帰るタイプだったんだけど、妊娠後は重い荷物を持つのがつらくなっちゃって。今は宅配とスーパーでの買い物を使い分けてるよ。重いお米と飲み物類、洗剤は宅配で、それ以外のものは週末に家族とまとめ買いに出かけてる。

「妊娠前はスーパーに足を運んで買い物をしていたけど、妊娠して買い物の仕方を変えた」という女性もいます。買いたいものをリストアップしたら、お店での買い物と宅配サービスを上手に使い分けると良いですね。

妊婦が重いものを持つ際の注意点

最後に、妊婦が重いものを持つ際の注意点について紹介します。「不用意に重いものを持って、後悔することになってしまった」といった状況にならないよう、注意点を頭に入れておきましょう。

周囲に理解を求める

妊婦が重いものを持つ際の注意点としては、周囲に理解を求めることが挙げられます。介護や宅配といった仕事で毎日重いものをもつ機会がある場合は、上司や同僚に自らの体調・状態を理解してもらうようお願いしてみましょう。「職場で迷惑をかけるのが心苦しい」と無理をしてしまいがちですが、自分と赤ちゃんの健康を優先して行動しましょう。

また、仕事をしていない場合には家族や友人に理解者がいると安心です。買い物や家事で重いものを持つのが不安な時に、相談できる相手を見つけておきましょう。「手助けしてくれる人がいる」というだけで、心の負担も軽くなります。

母健カードを持っておく

母健カードを持っておくことも、妊婦が重いものを持つ際に注意したいポイントです。母健カードとは「母性健康管理指導事項連絡カード」のことで、通勤や業務に関する医師からの指示が記載されています。そして、母健康カードは診断書と同等に扱われる証明書です。そのため、提出後は勤務先が指示に従った対応をとることになっています。(※5)

「産婦人科で重さがあるものを持つ時間や基準についての指示があったけど、職場に伝えづらい」といった場合には、母健カードを持っておくと安心です。母健カードはインターネットでダウンロードできます。産婦人科で記載をお願いしてみましょう。記載にかかる費用は、およそ2000円程度です。

体調の変化に気を配る

体調の変化に気を配ることも、妊婦が重いものを持つ際の注意点のひとつです。お腹や腰、出血などの変化がないか気にしながら重いものを持つよう心がけましょう。「重いものを持っても何ともなかった」といった場合でも、その後は無理をせず休むようにしましょう。

また「重いものを持ったら気になる症状があらわれた」という場合には、すぐに休憩を取って1時間程度様子を見てみましょう。安静に過ごしても症状がおさまらなければ、すぐに産婦人科を受診することをおすすめします。気を付けたい症状の具体例は腹痛やお腹の張り、動悸・息切れや出血などです。

(妊娠中のお腹の張りについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の「お腹の張り」の原因と対策!下腹部痛を伴うと危険?