妊娠初期のうつぶせ寝はよくない?妊婦・胎児へのリスクや寝方の注意点を解説!

【医師監修】妊娠初期のうつぶせ寝はよくないのでしょうか?妊娠初期の母体・胎児の状態をはじめ、妊娠初期でのうつぶせ寝が与える妊婦・胎児へのリスクについてみてみましょう。寝方・体勢の注意点や、妊娠初期以降の寝方についても詳しく解説します。

Contents
目次
  1. 妊娠初期の母体・胎児はどんな状態?
  2. 妊娠初期のうつぶせ寝はよくない?妊婦・胎児へのリスクは?
  3. 妊娠初期の寝方・体勢の注意点
  4. 妊娠初期を過ぎてからのおすすめの寝方は?
  5. 妊娠初期はうつぶせで寝ても問題ない!

妊娠初期の母体・胎児はどんな状態?

妊娠初期にうつぶせ状態で睡眠をとると、妊婦さんや胎児に悪影響が出るのでしょうか?「子宮の中にいるまだ小さい赤ちゃんに自分の体重が負担になるのでは?」「胎児に酸素や栄養が届かず悪影響が出るのではないか?」と、不安になる人もいるでしょう。妊娠している時のうつぶせ寝は、胎児や妊婦さんにどのような影響があるのか解説します。

まず、妊娠初期の母体と胎児について、どのような状態であるか見てみてみましょう。

妊娠初期の母体の状態

妊娠初期の母体はまだお腹も目立たず、妊娠前と比べて妊婦さんであるかどうか見た目で判断がつきません。しかし妊娠後体内ではホルモンのバランスが変化していて、体調の良し悪しが大きく変動する大切な時期です。胎盤も作られ始めたばかりで安定しておらず、流産といったリスクも考えられるため、妊娠初期は特に安静に過ごしましょう。

妊娠初期の胎児の状態

赤ちゃんは、妊娠7週目ごろまでは「胎芽(たいが)」と呼ばれ、胎嚢という袋の中で少しずつ成長をしています。妊娠6週目ごろから心拍が確認できることがほとんどです。その後妊娠7週目あたりで手足や心臓、血管などが作られ始めます。胎盤や羊水も少しずつ形成されていますが未完成です。胎芽と呼ばれていた赤ちゃんも妊娠8週目から胎児と呼ばれます。

(妊娠初期の胎児については以下の記事も参考にしてみてください)

【医師監修】妊娠5週の妊婦・胎児の状態は?胎嚢は見える?つわりは?

妊娠初期のうつぶせ寝はよくない?妊婦・胎児へのリスクは?

妊娠初期のうつぶせ寝は良くないのでしょうか?胎児へのリスクについて解説します。特に初めて妊娠した人はうつぶせ寝について気にする人が多くいます。

(妊娠初期の過ごし方については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の過ごし方とは?食生活やつわり、流産など9つの注意点!

うつぶせ寝による妊婦さんへのリスクは?

うつぶせ寝による妊婦さんへのリスクはありません。胎児への影響を考え、うつぶせ寝を気にする妊婦さんは少なくありませんが、それよりも睡眠不足になることのほうが問題です。慣れない身体の変化で思うように睡眠がとれない妊婦さんもいますので、この時期あまり寝方は気にせずしっかりと質の良い睡眠をとることを心がけましょう。

うつぶせ寝による胎児へのリスクは?

妊娠初期に妊婦さんがうつぶせ寝をしても、胎児に悪影響を及ぼすことはありません。なぜなら胎児は未完成ではあるものの、胎盤や羊水に守られているからです。

妊婦さん自身がうつぶせ寝をすることで呼吸が苦しくなったり、違和感があったりすれば止めた方が良いでしょう。しかし妊娠初期にうつぶせの状態で睡眠をとったからといって、胎児が押しつぶされたり酸素が届かなくなったりというリスクはありません。