妊娠初期のうつぶせ寝はよくない?妊婦・胎児へのリスクや寝方の注意点を解説!

【医師監修】妊娠初期のうつぶせ寝はよくないのでしょうか?妊娠初期の母体・胎児の状態をはじめ、妊娠初期でのうつぶせ寝が与える妊婦・胎児へのリスクについてみてみましょう。寝方・体勢の注意点や、妊娠初期以降の寝方についても詳しく解説します。

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Contents
目次
  1. 妊娠初期の母体・胎児はどんな状態?
  2. 妊娠初期のうつぶせ寝はよくない?妊婦・胎児へのリスクは?
  3. 妊娠初期の寝方・体勢の注意点
  4. 妊娠初期を過ぎてからのおすすめの寝方は?
  5. 妊娠初期はうつぶせで寝ても問題ない!

妊娠初期の寝方・体勢の注意点

妊娠初期の寝方や体勢についての注意点について解説します。基本的に、妊婦さんが苦しいと感じる体勢は胎児にとってもあまりよくありません。妊娠初期は身体の変化やつわりなどでストレスも感じやすいため、少しでも母体がリラックスできる状態でいることが大切です。

(妊娠初期の注意点については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期に運動はしていい?どれくらい?おすすめの方法と注意点!

体を丸めた体勢は避ける

妊娠中、体を丸めた体勢は血流を悪くするため避けましょう。またお腹を内側に丸めた姿勢で長時間すごすと、腰痛や肩こりの原因になります。妊娠している時は息苦しさや吐き気を感じた場合、足を延ばして横になるかイスやソファの背もたれにもたれてゆったりとした姿勢で休むのが良いでしょう。

長時間座ったままの姿勢は避ける

妊娠期間中は長時間座ったままの状態も血流を悪くします。疲れたからといって座ったまま机に伏せた状態で睡眠をとる体勢はよくありません。妊娠中、体を休める時や睡眠をとるときは、体を伸ばした寝方が良いでしょう。

増田陽子

内科医

長時間姿勢を変えれない状況では、定期的にストレッチするなどして、体の筋肉をほぐすようにしてみてください。

マッサージやエステでの注意点

妊娠初期にマッサージやエステを受ける時は、必ず施術前に妊娠していることを伝えましょう。マッサージやエステでは、リンパやツボを強く刺激することがあります。中には子宮を収縮させてしまうツボもあるため、妊娠していると断られることもあるでしょう。

妊娠初期を過ぎてからのおすすめの寝方は?

妊娠初期を過ぎてからは、シムス体位で睡眠をとるのが良いでしょう。妊娠中期ごろにはお腹が目立ってきますね。うつぶせ寝や仰向けといった状態で睡眠をとることが苦しいと感じることもあるでしょう。妊娠している時におすすめの寝方が「シムス体位」です。

「シムス体位」は、左側を下にした状態でうつ伏せ気味に横になる体位です(※1)。左足は楽にのばし、右足は少しまげて前に出しましょう。足の間に枕を挟むとより楽な体勢になります。妊娠中は睡眠不足を感じやすいので、寝やすいと感じる体勢で質の良い睡眠をとることが大切です。

増田陽子

内科医

妊娠初期は眠気が強く出る妊婦さんが多いです。うつぶせ寝などを気にするよりも、自分が寝やすい体勢で寝ましょう。


(妊娠中におすすめのシムス体位については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の寝方を徹底解説!胎児に影響は?楽なのは右下?シムス体位とは?

妊娠初期はうつぶせで寝ても問題ない!