妊娠初期に運動はしていい?どれくらい?おすすめの方法と注意点!
【医師監修】妊婦さんにとって、何かと気がかりな事が多い妊娠初期。「安定期」と言われる妊娠中期までは、気をつけるべきことがたくさんあります。では、そんな妊娠初期に運動をしてもいいのでしょうか?今回は、妊娠初期の運動について方法や注意点など詳しくご紹介します。
妊娠初期の身体の状態
女性の身体は、妊娠すると赤ちゃんの成長と共に少しずつ変わっていきます。その変化は、見た目だけではありません。つわりが始まると、嗜好も変わる場合があるそうです。妊娠初期はいろんな変化が起きます。特に初妊婦さんは、初めてのことで戸惑ってしまうかもしれません。
妊娠初期とは
妊娠初期とは妊娠2ヶ月~4ヶ月のことです。妊娠2ヶ月に胎のうと心拍が確認でき、赤ちゃんは「胎芽」とよばれ、目・耳・口などが形成されます。(※1)妊娠3ヶ月に入る頃からつわりはピークになり「頻尿」「便秘」「眠気」「だるさ」などの症状が現れます。
妊娠4ヶ月に入るとつわりも少しずつ治まっていき、お腹のふくらみを感じる人もいるでしょう。胎盤や赤ちゃんの内臓も完成してくる頃です。へその緒から栄養も摂取できるようになります。胎盤が完成する妊娠4ヶ月を乗り越えると、流産の確率が下がるようです。
(妊娠初期については以下の記事も参考にしてみて下さい)
妊娠初期に起こりえるトラブル
ほとんどの妊婦さんがつわりを経験するそうです。つわりが軽い人もいれば、入院するほど重いつわりに苦しむ人もいます。つわりがひどい時は決して無理せず、横になりゆっくり休みましょう。また症状がひどい場合はお医者さんに診てもらい、点滴で栄養を補うこともできます。(※2)
(妊娠初期のつわりについては以下の記事も参考にしてみて下さい)
妊娠初期に運動はしてもいいの?
妊娠初期は、妊婦さんと赤ちゃんにとって大切な時期です。「妊娠していつもと同じように運動していいのかな」「スクワットは安産につながるって聞いたけど、どの程度ならいいんだろう」「運動不足は避けたい」と思い悩む人もいるのではないでしょうか。
妊娠初期は「絶対に運動をしてはいけない」というわけではありません。その日の体調に合わせて適度な運動をしましょう。しかし、ジョギングやダンスなどの激しい運動は避けるべきです。妊娠中の身体をよく理解して注意点を守り、適度な運動を心がけましょう。
島袋史
産婦人科医
妊娠前から行っていたジョギングやダンスなどは、激しいうごきでも特に妊娠がわかってすぐにやめる必要はありません。ただし、悪阻や月経痛のような下腹部の違和感は妊娠初期の身体の変化として起こりえます。自分の体調をよくみて、運動を行いましょう。妊娠初期に激しい運動を行ったからといって、流産してしまうということはありません。妊娠初期に、妊娠に気づかずに毎日ジョギングをしていた人とそうでない人との間には流産の頻度は、ほとんどかわらないという研究結果があるそうです。
(妊娠中の運動については以下の記事も参考にしてみて下さい)
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