妊娠超初期の腹痛はいつまで続く?原因は?要注意なお腹の痛みの症状も!

【医師監修】妊娠超初期に腹痛に悩む妊婦さんは少なくありません。妊娠超初期という不安定な時期に腹痛まで起きては、不安が募るばかりです。改めて妊娠超初期の腹痛の期間、原因、病院に行くべき要注意な痛みなどについてドクターの助言を交えて説明します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 妊娠超初期から妊娠初期は腹痛が頻繁に起こる?
  2. 妊娠超初期から妊娠初期の腹痛の原因
  3. 妊娠超初期症状で起こる腹痛の特徴
  4. 妊娠超初期の腹痛で病院に行くべき要注意な症状
  5. 妊娠超初期の腹痛…まずは体を休めて

妊娠超初期から妊娠初期は腹痛が頻繁に起こる?

妊娠超初期から妊娠初期にかけて、お腹が痛いと訴える女性は多くいます。腹痛と聞くと、大事な赤ちゃんに悪影響があるのではないかと思ってしまうママも多いでしょう。しかし、危険な腹痛とそうでない腹痛があります。危険な腹痛の見分け方は、休むことで解消されるかどうかです。もし、休むことで解消される腹痛であれば、赤ちゃんへの影響は心配ないでしょう。

妊娠前に腹痛を感じる場所は、お腹全体であることが多かったのではないでしょうか。しかし、妊娠しているときに腹痛を感じる場所の多くは、下腹部です。腹痛の見分け方としては、お腹全体が痛むときは生理前、下腹部痛のときは妊娠の兆候と考えても問題ないでしょう。

では、なぜ妊娠しているときは下腹部痛になるのでしょうか。妊娠超初期から妊娠初期にかけての下腹部痛の原因や兆候を紹介します。また、病院を受診すべき危険な下腹部痛の症状の見分け方や妊娠超初期のお腹の痛みはいつまで続くものなのかも説明していきます。

(腹痛については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の腹痛とは?生理痛とどう違う?原因と対策!実体験も!

妊娠超初期から妊娠初期の腹痛の原因

妊娠超初期から妊娠初期の腹痛にはどのような原因があるのでしょうか。妊娠超初期から妊娠初期にかけて起こる腹痛の原因について説明します。

着床痛

妊娠超初期から妊娠初期の腹痛の原因は、着床痛(ちゃくしょうつう)です。精子と排卵した卵子が出逢うと、受精卵となります。受精卵は卵管を通って子宮内膜へと到達するのです。子宮内膜に到達することを「着床」と言います。(※1)

受精卵が子宮内膜へ入る着床時に「お腹が痛い」と訴える人が多く、そのときに感じる痛みはが着床痛と呼ばれています。しかし、医学的な根拠は未だ解明されていません。

(下腹部痛については以下の記事も参考にしてください)

排卵後に腹痛が…!もしかして妊娠!?実体験紹介!下腹部痛は危険?

子宮が大きくなる痛み

子宮が大きくなる痛みが原因で妊娠超初期から妊娠初期に腹痛を感じることもあります。妊娠をして子宮が大きくなるのは、赤ちゃんが大きくなってからと思っている人も多いのではないでしょうか。妊娠超初期の段階で、既に子宮は大きくなり始めているのです。

妊娠前の子宮の大きさは、鶏卵ほどです。しかし、着床が終わった数週間後には、子宮はそこからひとまわり以上も大きくなります。

リエ先生

産婦人科医

妊娠すると下腹部痛が出る方はよくいます。妊娠超初期から初期は子宮が大きくなる痛みや子宮を引っ張る靭帯が伸びる痛みです。さらに妊娠週数が進むと、関節も緩むため関節痛なども出てきます。性器出血がなければまずは様子を見ましょう。

便秘やガスが溜まったことによる痛み

妊娠超初期から妊娠初期の腹痛の原因は、便秘やガスが溜(た)まったことによる痛みの場合もあります。妊娠に気付かない時期にも、体の内部では赤ちゃんを育てるために変化が起きています。その変化はホルモンによって起こるのです。

妊娠を継続するには欠かせないホルモンの分泌量が増えることで、腸の運動量が鈍ってしまい、便秘になりやすくなるのです。便秘やガスが溜まることによって膨満感が出て、それを「お腹が痛い」と感じてしまうことになります。

下痢による痛み

妊娠超初期から妊娠初期にかけて下痢による痛みに悩まされる妊婦さんも多くいます。妊娠超初期に下痢になる原因は、体の冷えです。妊娠中に関係なく、体が冷えることが原因で下痢が起こることがあります。妊娠中も同じです。

下痢がなかなか治らない場合は、流産の兆候の可能性もあるのです。普段と比べて下痢を起こす回数が多いときは、産婦人科で相談しましょう。

円靭帯が引っ張られる痛み

腹痛の原因は円靭帯が引っ張られる痛みの場合もあります。円靭帯は、子宮の両隣に位置します。円靭帯によって、子宮は支えられているのです。子宮は妊娠超初期段階から大きなります。大きくなった子宮は円靭帯を引っ張ります(※2)。

円靭帯が引っ張られることで起こる腹痛は、妊娠の兆候といわれています。症状を感じた場合は、妊娠の兆候と考えてもいいでしょう。

異所性妊娠による痛み