妊娠初期の旅行は大丈夫？車や飛行機での移動の注意点とは？

妊娠初期の症状としてもっともポピュラーなのが「つわり」です。一般的につわりが落ち着くのは妊娠4ヶ月ごろと言われています。ただし、個人差があり、つわりのない人もいれば出産するまでつわりが続く人もいます。せっかく旅行に行ってもつわりの症状が酷ければ楽しむどころではありません。

また、旅行で新幹線や電車などの公共の乗り物を使う場合には周囲の人にも迷惑をかけてしまうかもしれません。つわりで吐き気がするたびに吐いているようでは周りの人に不快感を与えてしまうでしょう。つわりが落ち着くまでは旅行は避けた方が賢明でしょう。

妊娠初期の出血は20％～40％という高い確率で起こるものです。その全てが危険というわけではありません。特に注意をしなくてはならないのが大量の真っ赤な出血が止まらない時です。これは流産の可能性が高い時の症状です。この場合にはすぐにかかりつけの病院に電話をして支持を仰ぎましょう。

出血量が少ないようでしたら、診療時間内の受診で大丈夫です。妊娠初期に少量の出血が生じやすいのは、妊娠したことで起こるものと子宮疾患で起こるもの２つの理由にに分かれています。旅行の最中にこのような出血が見られたら、自己判断せずにかかりつけの医師に相談することが大事です。

妊娠初期に旅行をする際にいつもと違うという違和感を感じたなら、必ず事前に主治医と相談することが重要です。妊娠初期には、流産や切迫流産の可能性があります。妊娠初期の流産や切迫流産の原因のほとんどは赤ちゃんの染色体異常によるものです。（※3）

しかし、たとえ自分に直接の原因がなくても、後になって『あの時旅行に行かなければ…』と自分を責めてしまうかもしれません。妊娠初期で体調に不安があるときには、自己判断せず主治医の判断に従う方が賢明でしょう。

（妊娠初期の症状については下記にの記事も参考にしてみてください！）

妊娠初期の旅行について計画するときに、どのような交通手段を取るか迷う方もいるかもしれません。ここでは、車や新幹線、飛行機、船などの乗り物別に、妊娠中に利用する時の注意点について説明します。

車での旅行は、自分のペースで行動でき、重い荷物を持って新幹線の駅や空港まで移動しなくても良いというメリットがあります。しかし、妊婦の場合、車の中で長時間同じ体勢でいると静脈血栓症（エコノミー症候群）になる確率が通常の6倍に上がります。車での旅行も頻繁に休憩をとったり、短時間で到着するような場所を選ぶと良いでしょう。

妊娠初期に新幹線や飛行機、車などの長距離の乗り物移動は避けるべきですが、冠婚葬祭などどうしても行かざる負えないような場合もあるかもしれません。そんな時に新幹線や電車を利用する場合は、なるべく無理のない日程を組み、指定席やグリーン席を確保すると良いでしょう。重たい荷物などは先に行き先に送っておけば、荷物を持つ負担もなくなりますね。

また、つわりの症状がある人は、新幹線などの予約をする際にトイレ付きで座席がトイレに近い場所を確保しておけば、いざという時に困らないで済むでしょう。こまめに水分補給を取ったり、新幹線のデッキなどに行って気分転換することでつわりを軽減することもできます。