妊婦は生魚を食べちゃダメ?刺身や寿司を食べたいけど影響はある?
【医師監修】妊婦は生魚を食べないほうが良いとされています。でもたまにはお寿司やお刺身を食べたくなるときもあるでしょう。絶対に食べてはいけないのか知りたい方もいるはずです。今回は妊婦がお寿司やお刺身などの生魚を食べたときの胎児への影響や、気をつけるべき点などをご紹介します。
一番懸念されている水銀による影響は?【食べたときの胎児への影響】

現在厚生労働省では、妊婦のメチル水銀を含む魚の過剰摂取に注意を促しています。なぜならメチル水銀は胎盤を通して胎児にとり入れられ、影響を及ぼす可能性があるからです。メチル水銀による胎児への影響としては「音を聞いた時の反応が1/1000秒以下のレベルで遅れる可能性がある」とされています。
また非常に重い症状として「発達遅延」「運動神経の低下」「IQの低下」などが挙げられているのです。水銀は、胎盤が完成していないときには直接胎児へ取り入れられることはなく排出されます。胎盤が完成してから胎児へと流れるので、摂取には注意が必要です。
島袋史
産婦人科医
動物性食品に含まれる、ビタミンAは、レチノールです。このビタミンは体内で、レチノール→レチナール→レチノイン酸と変化していきます。ですが、体内では必要量を調節することが出来るため、過剰摂取による胎児への悪影響を心配する必要はありません。 合成のレチノイン酸は過剰にとりすぎることがあるので過剰摂取に気をつけないといけないですが、通常の食事量でレチノイン酸自体を大量を摂ることも多分ないと思います。 うなぎ10人前をいっぺんにたべるとか・・・ 合成ビタミンでは無く、天然由来のサプリメントであれば問題ありません。また食品からの摂取は心配ご無用です。 危険なのは合成レチノイン酸のビタミンAです。
一番懸念されている水銀による影響は?【水銀の摂取目安量】
水銀の影響を見ると不安になってしまいますが、普段の食事の中での摂取量を守れば特に心配することはありません。水銀を多く含む魚の妊娠中の摂取量の目安は以下の通りです。「お刺し身」「お寿司」「焼き魚」「煮つけ」など、どの料理においても同じ量に定められています。
●キダイ、マカジキ、ミナミマグロは1週間に160gまで
●金目鯛、クロマグロ、メバチマグロ、メカジキは1週間に80gまで
お寿司やお刺身などの生魚を食べたいときはどうすればいいの?

生魚やお寿司を食べる時に注意しなければならない理由を見てきましたが、やっぱり食べたいものは食べたいですよね。どれくらいならよいのでしょうか?
妊婦が食べてもいいお寿司やお刺身の量の目安
妊婦が一回の食事で食べても良いとされている量の目安は、「切り身なら一切れ」「お刺し身なら1人前」「お寿司なら1貫程度」です。また水銀以外にもウナギに含まれるビタミンAの過剰摂取には、胎児の奇形などの恐れがあるといわれています。しかし1回につき1貫程度であれば問題はありません。
その他の寿司ネタやお刺し身も、食べ過ぎなければ特に問題はないとされています。しかしお寿司は酢飯と一緒に食べるので、糖分の過剰摂取になりやすく注意が必要です。
島袋史
産婦人科医
ビタミンAには様々な種類があります。赤ちゃんの奇形が起こる可能性があるビタミンAは食品には含まれていないので、特別に食品のビタミンAを多量にとらないようにすることや、避けることは必要ありません。
(ウナギについては以下の記事も参考にしてみてください)
妊婦が生魚を食べる際に気をつけること

妊娠中、魚を食べる際に気をつけることを確認し、正しく食べられるようにしていきましょう。
お寿司やお刺身の鮮度と量に注意
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