妊娠中期のお腹の張りの原因は?対処する方法はあるの?

【医師監修】妊娠中期、安定期に入ったのにもかかわらずお腹の張りが頻繁に起こると、心配になってしまう妊婦さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、妊娠中期のお腹の張りの原因、対処法について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊娠中期のお腹の張りはどういったもの?
  2. 妊娠中期から起こるお腹の張り
  3. 妊娠中期のお腹の張りの原因は?
  4. 妊娠中期のお腹の張りは様子見で大丈夫?
  5. 妊娠中期のお腹の張りの頻度はどのくらい?
  6. 妊娠中期のお腹の張りには寝方にも注意が必要?
  7. 妊娠中期の受診の必要なお腹の張り
  8. お腹の張りを測定するNSTテストって?
  9. お腹の張り止めの薬が処方されたら
  10. 妊娠中期のお腹の張りを改善する方法
  11. 妊娠中期のお腹の張りは赤ちゃんからのメッセージ
  12. 妊娠中期だからって安易な自己判断は注意!

ノンストレステストといい、お腹の張り(子宮収縮)具合や赤ちゃんの心拍を測定して赤ちゃんの元気度を測定するテストです。

妊娠中期以降から

だいたい妊娠9ヶ月以降、妊娠34週前後に行われるのが一般的ですが、お腹の張りを頻繁に感じる妊婦さんや出血等の症状があった場合にも行います。

どの程度の時間測定するの?

お腹の赤ちゃんはだいたい20〜30分間隔で睡眠をとっています。赤ちゃんがきちんと起きている状態で検査を行うため、約40分程度かけて検査を行います。赤ちゃんが眠っていると判断された場合、お腹の上からポンポン軽く叩いて赤ちゃんを覚醒させて検査を行うこともあります。

NSTの結果の出方

胎児心拍数陣痛図(CTG)が紙にゆっくりと記入されていきます。お腹の張りを感じると胎児心拍数陣痛図も山を描くようにグラフ化されてきます。

●赤ちゃんの心拍数が正常の範囲内である
●心拍数のラインが常にランダムに刻んでいる
●お腹の張りに対して正常の反応がある
●一過性徐脈がない

上記4つを満たしていれば正常に成長していると判断できます。お腹の異常な張りを感じて受診したとしても、張り止めの薬を処方されて自宅安静で終われることもあります。

リエ先生

産婦人科医

赤ちゃんが元気かどうかを判断するためには胎動の回数や超音波検査やNSTが必要です。超音波やNSTは病院に行かなければ検査できません。お腹の張りは赤ちゃんからのSOSのことがあります。

お腹の張り止めの薬が処方されたら

お薬を処方され、自宅安静を担当医に言われたならまずは自分のライフスタイルを見直してみましょう。お腹の赤ちゃんのことを配慮した生活を送っていますか?

妊娠中期の「安静に過ごす」とは?

仕事を続けている妊婦さんは、職場に相談して仕事の量を調整してもらったり、可能であれば早めに産休に入ったりした方がよいでしょう。家でも家事をご家族に分担してもらうなどして、自分とお腹の中の赤ちゃんのためにリラックスするということを心がけてください。

絶対安静はどこまで?

切迫早産等診断されてお薬が処方され絶対安静と言われたら、トイレとお風呂以外はベッドから動かないくらい安静にした方が良いでしょう。家にいると家事をしなくてはいけない状況や上の子供を見なければいけない場合、病院に入院することも考えてみてくださいね。

妊娠中期のお腹の張りを改善する方法