妊娠初期のつわりや疲れやすさはいつまで?理由と対策は?

【医師監修】妊娠初期に起こるつわり。妊婦さんは「つわりはどんな症状なのか」「いつまで続くんだろう」と不安に感じますよね。ここでは「つわり」を含むいろんな妊娠初期の症状が、いつまで続き、起こる理由、対策もあわせてご紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊娠初期は体調が変化しやすい
  2. 妊娠初期とはいつからいつまで?
  3. つわりってどんなもの?
  4. これもつわり?つわりの症状はひとつじゃない
  5. 「疲れやすい」も妊娠初期症状⁈
  6. つわりや妊娠初期症状が起こる理由
  7. 妊娠初期症状はいつまで続く?
  8. いつまでも耐えられないときの対処法
  9. いつか終わる「いつかまで」上手につき合おう


(超初期の症状については以下の記事も参考にしてみてください)

着床すると下痢になる?妊娠超初期症状?腹痛や寒気を伴うと危ない?

妊娠初期症状はいつまで続く?

つわりなどの妊娠初期症状が始まると「いつまでこの状態が続くんだろう」と不安になる妊婦さんも多いでしょう。妊娠初期症状はいつ頃終わるのか、ピークや注意したい症状とともにご紹介します。

妊娠初期症状はいつまで続く?【つわりはいつまで耐えればいい?】

つわりは、安定期に入る妊娠16週頃に終わる人が多いようです。一般的に、つわりのピークが妊娠8~11週頃と言われています。それ以降は、徐々につわりの程度や頻度が下がっていくようです。ただ、つわりのピークや終わる時期には個人差があります。一度おさまったあと妊娠後期にぶり返す人や、妊娠中ずっと続く人もいますので無理は禁物です。

妊娠初期症状はいつまで続く?【つわりは妊娠悪阻の場合も】

出典:https://www.pinterest.jp/pin/668925350899012065/

症状が重い人は妊娠悪阻(にんしんおそ)で入院することもあります。「一日中吐く」「水も飲めない摂食障害」「5%以上の体重減少」などの症状は、早めに産婦人科を受診しましょう(※3)。重度になると、ビタミンB1不足による小脳障害「ウェルニッケ脳症」が起こります(※3)。最悪の場合、命にかかわることがあるのです。

リエ先生

産婦人科医

つわりは個人差が大きく、ほとんど症状がない人もいれば、入院しなければいけないほど重い人もいます。また、始まる時期、終わる時期も個人差があります。人と比べ過ぎず、辛い時には無理をせず体を休めましょう。

妊娠初期症状はいつまで続く?【他の初期症状はいつまでに落ち着く?】

つわりと同じく安定期に落ち着くことが多いです。しかし、症状が続く人もいますので注意しましょう。初期症状に影響する黄体ホルモン(プロゲステロン)は妊娠6ヶ月を過ぎると減少します。その頃に「頭痛」「疲れやすい」「眠い」「熱っぽい」などの症状が落ち着いてくる人が多いです。

ただ高温期は妊娠中続くため、「高温期だから熱っぽい」と思っていたら発熱の場合もあります。38度以上の発熱は、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。

妊娠初期症状はいつまで続く?【初期症状がいつまで続くかは個人差が大きい】

「妊娠初期症状は安定期までに終わる」と言われています。ですが実際は個人差が激しいため、すべての妊婦さんに当てはまるわけではありません。症状が長引くと、周りと比べて不安になることもあるでしょう。症状は人それぞれで、期間も異なります。「自分は自分」と気持ちを切り替えていきましょう。

いつまでも耐えられないときの対処法

つわりを完全になくすことはできませんが、対策をすることで軽減させることができます。まずつわりが「いつ」「どんなことが理由で起こるのか」を把握しましょう。傾向が分かると、対策しやすくなります。日常生活でなるべくその要因を避けるようにするのがコツです。