妊娠初期にお腹が痛い?!チクチクすると危険?症状別の原因と対処法!

【医師監修】せっかく妊娠が発覚して喜んだのも束の間、妊娠初期にお腹が痛いと心配になってしまいますよね。妊娠初期のお腹が痛い症状で、そのままにすると危険なものと様子をみて問題のないものについて症状別の原因と対処法についてご説明します。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期にお腹が痛いのはなぜ?
  2. 妊娠初期のお腹が痛いのは心配ない?
  3. 妊娠初期お腹がチクチク痛いのは危険?!
  4. 妊娠初期のお腹の痛みの特徴
  5. 生理痛と妊娠初期のお腹の痛い原因の違い
  6. もしかすると妊娠しているかも
  7. 妊娠初期のお腹が痛いのはいつまで?
  8. 妊娠初期のお腹の痛みの対処法
  9. 妊娠初期の注意が必要なお腹の痛み
  10. 妊娠初期のお腹が痛い症状を伴う病気
  11. 妊娠初期の腹痛が気になる場合は受診して相談

子宮内膜に似ている組織が、腸や卵巣などの子宮内膜以外の場所にできてしまう病のことを子宮内膜症と言います。妊娠するとプロゲステロンの分泌量が増加するため、子宮内膜症の発症は緩やかになっていくのが大半です。そのため、妊娠中に子宮内膜症が発症しても治療は行わず、直径6cm以内であれば経過観察していきます。

直径10cm以上の場合は悪性腫瘍の場合が多いため、手術が必要と診断されるケースも少なくありません。出産後はまたプロゲステロンの分泌量も通常に戻るため、病気が進行することもあります。

子宮頸がん

子宮頸がんの発症原因はHPVの感染によるものだということが研究によって分かってきました。しかし、感染後すぐにガンを発症するわけではなく約5〜10年の長い年月がかかります。初期の段階だとほとんど症状がないため感染していることに気づかない場合が多いです。妊娠してから子宮頸がんの検査を受けて初めて子宮頸がんであることが発覚することもあります。

妊娠期間中には、子宮頸がんの手術は最小限にとどめて治療を行うのが主流です。組織検査で子宮頸がんが初期の上皮内ガン、もしくはそれより初期の段階の場合は注意深く経過観察して病の状態をみていきます。

妊娠初期の腹痛が気になる場合は受診して相談

妊娠初期には心配のいらないチクチクするお腹の痛みや下痢や便秘からくる腹痛もあります。一方で、妊娠中の腹痛のなかには流産や子宮の病気、異常妊娠の可能性が考えられることもあるのです。お腹の痛み以外に気になる症状がある場合は病院で相談するようにしましょう。

市販の妊娠検査薬で判定しただけで、まだ病院を受診して赤ちゃんの胎嚢を確認していない方や妊娠にまだ気づいていない方もいるかもしれません。必ずしも正常な妊娠というわけではありませんので、病院で妊娠の状態を診断してもらうようにしましょう。また、定期的な妊婦健診は胎児の異常の有無を判断するために必要です。必ず受けるようにすることが大切です。