妊娠初期にお腹が痛い?!チクチクすると危険?症状別の原因と対処法!

【医師監修】せっかく妊娠が発覚して喜んだのも束の間、妊娠初期にお腹が痛いと心配になってしまいますよね。妊娠初期のお腹が痛い症状で、そのままにすると危険なものと様子をみて問題のないものについて症状別の原因と対処法についてご説明します。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期にお腹が痛いのはなぜ?
  2. 妊娠初期のお腹が痛いのは心配ない?
  3. 妊娠初期お腹がチクチク痛いのは危険?!
  4. 妊娠初期のお腹の痛みの特徴
  5. 生理痛と妊娠初期のお腹の痛い原因の違い
  6. もしかすると妊娠しているかも
  7. 妊娠初期のお腹が痛いのはいつまで?
  8. 妊娠初期のお腹の痛みの対処法
  9. 妊娠初期の注意が必要なお腹の痛み
  10. 妊娠初期のお腹が痛い症状を伴う病気
  11. 妊娠初期の腹痛が気になる場合は受診して相談

切迫流産でお腹が痛い

胎児が流産する一歩手前のことを切迫流産といいます。胎児の心拍確認が無事にでき、エコー検査で赤ちゃんの胎嚢が確認できればそのまま妊娠を継続することも可能です。切迫流産が流産に変わる前に必ず早急に受診して赤ちゃんの無事を確認してください。切迫流産の症状によってはそのまま入院になることもあります。(※2)

(流産については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の流産には兆候が?確率は?症状や原因を知っておきたい!

妊娠初期のお腹が痛い症状を伴う病気

妊娠初期のお腹の痛みには流産の他にも子宮の病気により痛みの症状が出ていることもあります。また、そういった病気の中には赤ちゃんの命だけでなく母体の命にも関わることがあるのです。

子宮外妊娠

子宮外妊娠は受精卵が子宮以外の場所に着床してしまうことを言います。エコーで胎嚢の確認がとれれば、子宮外妊娠の可能性はないでしょう。気を付けなければいけない点は、子宮外妊娠は市販の検査薬でも陽性反応が出るということです。妊娠したことがわかったとしても病院で胎嚢の確認をとるまでは安心できません。

子宮外妊娠は妊娠継続させることができないため外科手術で着床部位を摘出する手術が必要です。もしも子宮外妊娠に気づかずそのまま妊娠を継続させてしまうと腹腔内出血を起こし母体の命にも危険が及びます。

増田 陽子

内科医

子宮外妊娠かどうかは病院での検査や診察でしか正確な判断は出来ません。


(子宮外妊娠については以下の記事も参考にしてみてください)

体外受精のリスクとは?流産・ダウン症・障害の確率は?

胞状奇胎

胞状奇胎とは卵子の染色体異常により起こる異常妊娠です。切迫流産の症状のほか、茶色のおりものや出血、通常よりも重いつわりの症状があります。胞状奇胎と診断されると妊娠継続はできないため、子宮内容除去手術が必要です。

治療をせずにそのまま妊娠継続させてしまうと、胞状奇胎が絨毛がんになってしまったり、妊娠高血圧症候群を合併することがあるのです。また40歳以上の高齢妊娠の場合はガンに移行する確率が高くなるため、今後妊娠を希望しない場合は子宮全摘出手術を行うケースもあります。

子宮筋腫

妊娠してから子宮筋腫がみつかっても大半の方が出産を無事にむかえます。ですが、筋腫の位置や大きさによっては不正出血しやすくなったり胎児の発育に影響を及ぼすことがあるのです。病院で問題がないか診断してもらう必要があります。

子宮筋腫が進行すると、臓器圧迫による腹痛や張り、出血が出てきます。気にかかる症状がある場合や、子宮筋腫が妊娠以前からある場合は医師に報告するようにしましょう。

(出血をともなう腹痛については以下の記事も参考にしてみてください)

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子宮内膜症