妊娠初期の頭痛!薬はいいの?症状と原因、吐き気や流産への影響

【医師監修】妊娠初期はお腹に宿る小さな命をいとおしく思う反面、頭痛や吐き気が伴うのはつらいですよね。妊娠初期では薬を飲むのもためらわれます。妊娠するとなぜ気分が悪くなるのでしょうか。妊娠初期に襲いかかる頭痛や吐き気の原因、頭痛による流産の影響について考えてみましょう。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期の頭痛はいつまで続くの?
  2. 妊娠初期でも頭痛薬は飲めるの?
  3. 妊娠初期の頭痛の種類と症状の違い
  4. 妊娠初期の頭痛や吐き気の原因は?
  5. 妊娠初期の頭痛の対処法は?
  6. 妊娠初期の頭痛は流産に影響するの?
  7. 妊娠初期で頭痛が続いたら病院へ
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妊娠初期の頭痛の原因【妊娠高血圧症候群】

頭痛の原因のひとつに妊娠高血圧症候群があります。妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に高血圧になり、産後12週までに血圧が正常値に戻る状態をいいます。妊娠が発覚すると妊婦健診の血圧検査や尿検査が毎回あるので、早期に発見されやすい病気です。自覚症状として「頭痛」「むくみ」が見られます。

妊娠初期の頭痛の対処法は?

出典:https://www.pinterest.jp/pin/639863059555325829/

妊娠初期の頭痛に、薬以外で対処できる方法があるのか気になりますよね。「偏頭痛」「緊張型頭痛」でそれぞれ原因が異なりますので、対処方法も変わります。間違った対処法をしてしまうと頭痛が悪化する可能性があるので、注意しましょう。「偏頭痛」「緊張型頭痛」両方併発してる際は、痛みが強い偏頭痛を先に和らげてから、緊張型頭痛のケアをしましょう。

偏頭痛の対処法

偏頭痛は脳の血管が広がって起こるため、脳の活動を鎮めることが大切です。具体的にはズキズキと痛む部分を、「冷たい濡れタオル」「保冷材」などで冷やします。広がった血管が収縮して痛みが和らぎます。

その他に部屋を暗くして静かな場所で安静にするのも、脳への刺激を少なくするので効果的です。コーヒーや紅茶に含まれるカフェインも、偏頭痛を抑える効果がありますが、妊娠中は摂りすぎに注意しながら1日1杯程度で楽しみましょう。

緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛は血行不良が原因で起こります。血行を良くするために「後頭部」「首」「肩」を温めましょう。「蒸しタオル」「お風呂に浸かる」のもおすすめです。

首や肩などのストレッチをして筋肉をほぐすのも、血行を良くするには効果的な方法です。スマホやパソコンを使っていると同じ姿勢を続けてしまいがちですが、体の凝りや頭痛の原因になります。適度に背伸びや深呼吸をして体を伸ばしてあげましょう。

妊娠初期の頭痛は流産に影響するの?

妊娠初期の頭痛はつらいですよね。この頭痛が影響して流産につながったりするのでしょうか。頭はお腹から離れた位置にあるので、焦る人は多くないかもしれません。それでも妊娠初期は、流産が起こりやすいデリケートな時期なので心配ですよね。安心して妊娠初期という大事な時期を乗りきるためにも、頭痛と流産の関係について考えてみましょう。

妊娠初期は神経質になりすぎない

妊娠初期における流産は、染色体の異常による場合がほとんどです。悲しいことですが、受精した段階で流産することが決まっているともいえます。妊娠したママの行動が原因で、流産につながるということはほとんどありません。

頭痛だからといって、すぐに流産の心配をする必要はないでしょう。神経質になりすぎてもお腹の赤ちゃんにはよくありませんので、できるだけゆったりとリラックスして過ごすようにしてくださいね。