妊娠初期の頭痛!薬はいいの?症状と原因、吐き気や流産への影響
【医師監修】妊娠初期はお腹に宿る小さな命をいとおしく思う反面、頭痛や吐き気が伴うのはつらいですよね。妊娠初期では薬を飲むのもためらわれます。妊娠するとなぜ気分が悪くなるのでしょうか。妊娠初期に襲いかかる頭痛や吐き気の原因、頭痛による流産の影響について考えてみましょう。
頭痛の種類と症状の違い【偏頭痛の場合】

ズキズキと脈打ち、強い痛みを感じる場合は偏頭痛を疑いましょう。偏頭痛は「頭の血管が広がり、周りの神経に触れる」ことにより起こるといわれています。症状に吐き気を伴うことがあるのも特徴です。妊娠するとホルモンバランスの変化で血管が広がり、偏頭痛を起こしやすくなります。妊娠初期ほど偏頭痛の症状は顕著に現れるので注意が必要です。(※1)
頭痛の種類と症状の違い【緊張型頭痛の場合】
後頭部から首にかけてギュウッと締めつけられるような症状が出る場合は、緊張型頭痛の可能性があります。緊張型頭痛はストレスによって首や肩周りの血行が悪くなることで起こるといわれています。偏頭痛と違い吐き気を催すことはありませんが、「けん怠感」「めまい」といった症状が表れるのが特徴です。(※1)
カズヤ先生
産婦人科医
緊張性頭痛は、朝方は楽だけど、夕方過ぎになったら痛みが増すというのが特徴です。 頭を支える筋肉群の疲労や炎症が原因となる頭痛ですので、鎮痛剤に頼らなくても、マッサージやゆっくり休息をとることで 症状の改善が見込めます。
妊娠初期の頭痛や吐き気の原因は?

妊娠中の頭痛や吐き気は、どのようにして起こるのでしょうか。妊娠初期の頭痛は「お腹に赤ちゃんを宿したことによる体内の変化」が大きな原因のようです。頭痛とともに吐き気が伴っている場合は、本格的につわりが始まったとも考えられるでしょう。
ママの体は妊娠が成立した超初期から、目まぐるしく変化しています。どのように体の状態が変わって頭痛が引き起こされているのか、原因を確認してみましょう。
妊娠初期の頭痛の原因【妊娠超初期から】

妊娠中の頭痛は妊娠超初期から妊娠初期、つまり妊娠3週目から妊娠4週目に移行するあたりから、頭痛の症状が出ると考えられています。早い方だと、妊娠超初期でも頭痛が続いたりけん怠感などを感じるようです。頭痛だけではなく着床出血が確認できたり、高温期が2週間以上続くなど、ほかにも妊娠の兆候が見られる場合は妊娠している可能性があるでしょう。
(妊娠超初期については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠初期の頭痛の原因【ホルモンバランスの変化】

妊娠すると赤ちゃんを育てるための胎盤を完成させようと、女性ホルモンの一種、黄体ホルモンが分泌され続けます。黄体ホルモンの増加によって、必然的に体全体のホルモンバランスが乱れている状態になります。
それによって自律神経がうまく働かなくなり、血管の拡張や収縮も乱れ、頭痛を引き起こす原因となるのです。女性に偏頭痛の症状が多くみられるのは、この女性ホルモンの変化が原因だと考えられています。
(ホルモンバランスの乱れによる症状については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠初期の頭痛の原因【鉄欠乏性貧血】
妊娠すると「ママ」「赤ちゃん」2人分の「酸素」「栄養」が必要になります。「酸素」「栄養」は血液によって運ばれますが、血液中の鉄分が不足すると運びきれません。血液内が酸欠状態になり「緊張型頭痛」「貧血」「血行不良」といった症状を引き起こす原因になります。
妊娠すると血液の量は増えますが、この鉄分の生産が追いつかなくなり、鉄欠乏性貧血として診断されやすくなるのです。
(吐き気や頭痛については以下の記事も参考にしてみてください)
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