妊娠初期のくしゃみは胎児に影響が?腹痛の症状、咳が止まらない時は?
【医師監修】妊娠初期はホルモンバランスの乱れや免疫力の低下によって、くしゃみや咳がでやすくなります。妊娠初期はくしゃみをする事で腹痛や下腹部痛を感じる事もあり、不安になる方は少なくありません。妊娠初期のくしゃみによる腹痛・下腹部痛を和らげる方法についてご紹介します。
増田陽子
内科医
妊娠中の尿漏れは多くの人が起こる現象なので、あまり心配し過ぎない様にしましょう。
子宮が大きくなって膀胱を圧迫
子宮が大きくなっていくに従い、子宮の下にある膀胱が圧迫されてしまいます(※2)。くしゃみでお腹に力が入るとさらに膀胱が圧迫され尿漏れすることがあります。妊娠中はトイレを我慢するのはよくありません。膀胱におしっこをため過ぎると尿漏れの症状を悪化させてしまいます。
またおしっこをするときはなるべくお腹に力をいれないように気をつけましょう。お腹に力を入れる癖がついてしまいます。腹痛や下腹部痛を引き起こしやすくなるので注意しましょう。
女性ホルモンによる骨盤底筋の緩み
子宮やその下にある膀胱は骨盤底筋によって支えられています。骨盤底筋は妊娠によって分泌され増えている女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」によって柔らかくなっているため、その影響で尿道が緩んでしまうことも尿漏れの原因になります。
骨盤底筋は「たんぱく質」や「カルシウム」を摂取することで強くなりますが、妊娠中プロゲステロンは増え続けています。骨盤ベルトなどを使った尿漏れ対策や、尿漏れ専用のナプキンを使って快適に過ごしましょう。ただ、くしゃみの後にお腹が痛い、お腹の張りがおさまらないときは念のためかかりつけの産婦人科を受診するようにしましょう。
妊娠初期に咳が止まらない時は?
妊娠初期に咳がでて止まらない時があります。妊娠による免疫力の低下や水分不足、ホコリなどによって咳の症状が出ます。
妊娠初期の咳の原因は?
妊娠すると女性ホルモンバランスの乱れによって免疫力が低下します。またお腹の赤ちゃんに血液や栄養を送るため妊婦は水分不足になります。そのため喉が乾燥し炎症を起こしやすくなり、咳の症状が出ます。喉にホコリやばい菌が付きやすくなり、ますます咳がで出やすくなります。
咳が止まらない時の対処法
咳が止まらない時はまず水分補給をしましょう。ノンカフェインの水分を多めにとるようにしてください。
(妊娠初期の咳については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠初期はリラックスして過ごそう
妊娠初期はくしゃみによってお腹に力が入ってもお腹の赤ちゃんに影響はほとんどありません。お腹が痛いと感じても過度に不安にならないようにしましょう。腹痛や下腹部痛を感じたら焦らずリラックスしてゆっくり過ごしましょう。
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