生理がきたら妊娠の可能性はない?妊娠初期の出血の違いは実体験も!
【医師監修】妊娠を希望している場合、生理がくると妊娠の可能性がなくなったと落ち込んでしまいますよね。でも待ってください。その出血は本当に生理の出血なのでしょうか。生理がくる時の出血と妊娠初期の出血。2つの違いと妊娠初期にあらわれる症状を実体験を交えながら説明します。
生理がくると妊娠の可能性はない?
生理がきたから妊娠はしていない…そう思っていたのに、後日妊娠が発覚!そんな体験をした女性は意外と多いようです。生理がきたのに妊娠するなんて不思議ですよね。そもそも、出血したら生理と決めつけてしまうことが間違いなのです。出血する要因は生理以外にもたくさんあり、本当に生理だったのかは他の症状をみて判断する必要があります。
(生理については以下の記事も参考にしてみてください)
生理がくる場合と妊娠する場合
生理がきたのに妊娠していたという不思議な経験をご説明する前に、生理がなぜ起こるのか、生理周期とはなにかを理解しておきましょう。妊娠する仕組みについても解説します。
生理がくるのはどんな時?
女性には生理周期というものがあります。個人差はあるものの、その周期はおよそ1ヶ月。生理周期は4つの時期にわかれます。
「卵胞期」は、左右どちらかの卵巣で卵子の元となる原子卵胞が成長し、子宮では卵胞ホルモンが分泌されて子宮内膜が厚くなっていく時期です。「排卵期」になると成長した原子卵胞から出てきた卵子が卵管に取り込まれ、卵子はここで精子を待ちます。
排卵後は「黄体期」となり、黄体(卵胞が変化したもの)から黄体形成ホルモンが分泌されます。黄体形成ホルモンは子宮内膜をさらに厚くしていきますが、これは受精卵を着床しやすくするためです。卵子が精子と出会わなければ2つのホルモン分泌は徐々に低下していき、必要なくなった子宮内膜がはがれ落ちて血液と一緒に体の外へ出ることで「生理」がきます。
妊娠する時の仕組みとは
では妊娠する仕組みも見てみましょう。黄体期までは生理がくる時の流れと同じです。その後、卵子と精子が出会えば受精し受精卵になります。受精卵は細胞分裂しながら成長していき、子宮にたどり着くと子宮内膜に着床します。これが「妊娠」です。妊娠すると、子宮内膜は出産のそのときまで形を変化させながら赤ちゃんを守る役目を担います。
生理と妊娠と出血の関係
妊娠していない場合、必要のない子宮内膜が剥がれて生理として体外に出ていきます。一方妊娠している場合は、子宮内膜は剥がれてはいけない必要なもの。生理がきたのに妊娠していた!という時の出血は、子宮内膜がはがれ落ちたものではありません。つまり生理ではないのです。出血の原因は生理だけではないと理解しておきましょう。
(生理の時の出血については以下の記事も参考にしてみてください)
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