体外受精のリスクとは?流産・ダウン症・障害の確率は?
【医師監修】不妊治療として行われている体外受精はリスクを伴います。母体への負担や赤ちゃんの障害など、どれだけのリスクがあるのかを知ったうえで、治療を検討したいですよね。今回は体外受精によるリスクにはどのようなものがあり、確率はどのくらいなのかについて説明します。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の病気にかかっている人は卵巣が腫れやすく、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を患いやすいといえます。したがって卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクを減らすためには、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を予防する必要があるのです。
体外受精の時、患いやすい人は採卵を実施した生理周期には、受精卵を母体に戻すこと(胚移植)をしません。受精した後に胚を凍結し、母体の状態が良くなってから、凍結した胚を溶かして胚移植を行ないます。そうすることによって病状の悪化にブレーキをかける事ができるからです。
体外受精における母体へのリスク【流産になる確率】
自然に妊娠した場合、妊娠して流産する割合は約10〜15%位といわれています。体外受精の流産率は概ね20%です。なぜなら体外受精を行う方は、高齢の方が病院で検証している場合が多く、極初期の流産もわかるからといえます。つまり実際に体外受精治療を行ったことにより、確率が高くなるというわけではないのです。
(流産については以下の記事も参考にしてみてください)
体外受精における母体へのリスク【流産の確率を下げる方法】
流産の確率を下げる方法に生活習慣の改善があります。流産の原因として挙げられるのは妊婦の病気やパートナーの精子の問題等です(※2)。しかし妊婦のストレスや生活習慣の乱れが原因になることもあります。そのため妊婦のストレスを少しでも減らしたり、生活習慣を改善したりすることが重要です。これで染色体異常以外の流産の確率は、減らすことができるでしょう。
(流産の予防方法については以下の記事も参考にしてみてください)
体外受精における母体へのリスク【腹腔内出血・膀胱出血・麻酔】
卵子を採取する際に、ごく稀に腹腔内出血や膀胱出血を引き起こすことがあります。症状によっては手術が必要です。膀胱出血については、採卵の際に卵巣が通常の位置になく、膀胱壁を少し穿刺しないといけない場合に起こります。
しばらく血尿が続き、尿が出る場合は自然に傷は治るでしょう。しかし尿が出ない場合は膀胱洗浄して血の塊を取り除かなければならず、母体への負担は大きくなります。
麻酔の使用に関しては病院や治療方法によって異なります。全身麻酔を行うところもあれば無麻酔で採卵を実施しているところや、局所麻酔などを行っているところもあるのです。麻酔の種類や効き方によっては気持ち悪くなる方や、採卵できないほどの痛みを感じる方もいて、体にかかる負担は人それぞれといえます。
体外受精における母体へのリスク【骨盤内感染症】
ごくまれに骨盤内感染症にかかることがあります。症状は発熱や腹痛などで、採卵時に膣内の細菌が腹腔内に入ることで起きるのです。膣内の十分な消毒と抗生剤の投与を行うことで予防できるでしょう。「チョコレート嚢腫(のうしゅ)」や「卵管水腫(らんかんすいしゅ)」、過去に「骨盤腹膜炎」を起こしたことがある方は特に注意してくださいね。
体外受精における母体へのリスク【子宮外妊娠】
なおたです。36歳。2011年10月結婚→2013年12月に子宮外妊娠で右卵管を切除→2015年春に不妊治療開始→3回目の体外受精で陽性でましたが2016年10月に8w稽留流産→年明け位に採卵予定!病院でいつも痛い目にあうのが怖くてつらくてめげそうです…。愚痴多し……。。
— 直太んご✴︎ (@naotangogo7070) November 14, 2016
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