流産の種類は?確率は?週数、年齢との関係性について!
【医師監修】妊娠がわかると、喜びを感じると同時に心配になるのは流産のこと。どのような種類の流産があるのか、どれくらいの確率で流産が起こってしまうのか、気になりますよね。今回は流産の確率だけでなく、流産の種類や週数、年齢との関係性まで細かく紹介していきます。
流産の進み具合によって種類分けされるもの

先ほど説明した進行流産は、進行流産の進み具合によってさらに2種類に分けられます。種類によって手術が必要かどうかを見極め、それにより処置方法も変わってくるようです。
不全流産

不全流産とは、胎児や胎盤などの組織がすべて排出されず、組織の一部が体内に残っている状態のこと。これらの組織が子宮内に残っていると次の妊娠の準備ができないため、不全流産の場合は手術を行います。
日帰り手術か入院での手術かにより費用も変わりますが、稽留流産の手術と同様費用は健康保険が適用されます。医療保険も支給の対象になるか確認しておきましょう。
完全流産
完全流産とは、進行流産が進んで胎児や胎盤などの組織がすべて胎外に流れ出てしまっている状態です。組織がすべて胎外にでると、次第に子宮頚管が閉じていくとともに出血や腹痛も治まっていきます。完全流産の場合は手術は必要なく、自然に子宮がもとに戻るのを待ちましょう。
流産の時期によって種類分けされる「化学流産」

自然流産のひとつに「化学流産」があります。化学流産とは、妊娠検査薬で妊娠の確認ができたものの、超音波検査で妊娠が確認できずに妊娠が終わってしまうことを言います。
人間は受精の確率より着床の確率の方が低いと言われています。着床しなかった場合やがて生理が来るのですが、生理予定日より前に妊娠検査薬を使うと、着床前にも関わらず妊娠の反応が出てしまう可能性も。化学流産の多くは、妊娠検査薬を早い時期に使うことで起こります。妊娠検査薬は適切な時期に使うようにしましょう。
(妊娠検査薬については、以下の記事も参考にしてみてください。)
切迫流産には妊娠継続の可能性も

切迫流産とは流産が起こる一歩手前の状態ですが、胎芽や胎児の心音が確認できれば妊娠が継続できる可能性もあります。しかし切迫流産自体は薬で治せるものではないので、出血やお腹の痛みなどの自覚症状がみられるときには、早めに病院を受診し対処することが大切です。診断後は安静にし、妊娠の継続が可能か経過観察していきます。
カズヤ先生
産婦人科医
一般の方でも月経周期から妊娠週数を把握することは可能です。
しかし排卵日は、ずれることも多いので、正確な妊娠週数は、胎嚢や胎芽の状態を確認して決定していきます。
ですので、自分で勝手に妊娠週数を把握し単なる不正出血や月経不順だと勘違いしていると、実は妊娠が成立していて
切迫早産になっている危険があります。
これが非常に危険な勘違いになりますので、必ず産婦人科専門医を受診しましょう。
流産の確率は週数によって変わる?

流産の確率は妊娠期間中ずっと一定ではありません。妊娠の週数によって流産の確率も変わっていきます。流産の確率の高い週数はいつ頃なのか、見ていきましょう。
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