【医師監修】妊娠22週の妊婦・胎児の状態は？症状と注意点！胎動はある？体験談も！

妊娠22週目頃から赤ちゃんが生まれても生存する力はありますが、発育が未熟なので後々身体に障害が出る可能性も考えられます。なるべく早産や切迫早産にならないようリスクを減らすための注意事項を紹介します。

以前「妊娠中毒症」といわれていた症状です。妊娠20週から分娩後12週までに高血圧や蛋白尿を伴うものを「妊娠高血圧症候群」と呼びます。「妊娠高血圧症候群」が重症と診断が下された場合入院が必要になり、食事療法と薬物投与で経過観察します。

重症の場合、妊娠32週～34週を過ぎたら分娩をするべきと日本高血圧学会により指針が出されています。また母体の安全を優先して妊娠32週未満であっても、分娩を行う場合もあります。早産の危険性が高くなるので「妊娠高血圧症候群」にならないよう気を付けましょう（※7）。

「妊娠高血圧症候群」は肥満や高血圧が要因と考えられているので、日頃から規則正しく栄養バランスの整った食生活を心がけ、適度な運動と睡眠をとるようにしましょう。そして妊娠中に頭痛や大幅な体重増加などがあった時は早めに受診しましょう。

妊娠22週は活発な胎動を感じられる時期です。妊婦さんは大きいお腹の中で成長する胎児の存在を感じられる頃でしょう。

妊娠22週目頃には、はっきりと胎動を感じられるでしょう。赤ちゃんが足でキックしたり、手をグーでパンチしていたりクルクルと寝返りをうったりしています。また赤ちゃんのしゃっくりも分かるときがあるでしょう。

胎動の感じる位置で胎児が逆子かどうかもわかるといわれています。一般的に胎動はお腹の上方で感じるのですが、逆子の場合下腹部で胎動を感じます。妊娠22週目頃に胎動を下腹部で感じてもまだ心配はいりません。この時期は羊水が多く胎児は母親のお腹の中をクルクル動けるので、胎児の身体の位置は変化するからです。

胎動はムズムズした感じや、モゾモゾした感じと表現も様々で人によって違うようです。胎児は妊婦さんが胎動を感じる前から胎内で動いているのですが、その動きを妊婦さんが感じ取れるようになるのがだいたい妊娠22週目頃と言われています。胎児の成長と共に胎動も強く大きいものになっていきます。胎児の動きやその場所によって大きい胎動や痛みを感じることもあります。

大きい胎動で痛いほど強ければ胎児の性別は男の子、おとなしめの胎動であれば胎児の性別は女の子など、胎動の強弱で性別が分かるいう説がありますが医学的根拠はありません。

胎動が激しく蹴られた場所などにより痛みやお腹の張りを感じ、ゆっくり休めない妊婦さんも多いようです。胎動の場所を変えるのは難しいのですが妊婦さんの姿勢を少し変えることによって胎児の足の位置が変わることもあります。胎動の感じ方も変わり、痛みやお腹の張りも軽減されることがあるようです。

胎動は胎児の動き次第なので予測はできません。妊婦さんがゆっくり休みたくても強い胎動を感じることがあります。そのタイミングをコントロールは出来ませんが、妊娠中のこの期間にしか感じられない胎児の元気な動きを楽しんでみましょう。