妊娠中期の出血は危険!?赤ちゃんは大丈夫?原因と対処法!体験談も

【医師監修】妊娠中期は安定期と呼ばれる時期です。しかし、出血が起きることも実は少なくないのです。安定期の出血はお腹の赤ちゃんは大丈夫?と心配にもなります。妊娠中期に起こる出血は危険?原因と対処法などについて、先輩ママの体験談や産婦人科医の指摘を基に説明します。

( 3ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠中期の出血は危険?
  2. 妊娠中期の出血で自己判断は危険
  3. 妊娠中期の出血の原因
  4. 妊娠中期に起こる中絶や流産の危険性
  5. 出血が原因で貧血になることも
  6. 妊娠中期の痛みのない出血
  7. 妊娠中期の痛みのある出血
  8. 妊娠中期の出血時の対処法
  9. 妊娠中期の出血で確認すべきこと
  10. 妊娠中期の出血は慌てず冷静に対処しましょう

女性

20代

妊娠20週頃、妊婦健診で病院に向かう途中で突然下腹部と腰が痛くて全く動けないように。近くにいた夫に連絡し迎えに来てもらってそのまま病院に行き診察してもらったら、子宮頸管が短くなっていて、そのせいで切迫流産になる可能性があるって言われて。

その後は張り止めの薬をもらって安静に過ごしたけど、結局36週で早産になっちゃった。なんとか産まれてきてくれたけど出産後もNICUに入ったりして心配でしょうがなかったなぁ。

妊娠中期に起こる中絶や流産の危険性

妊娠中期は安定期は一般的には安定期と言われています。ただ、中絶の原因となるような破水が起こったり流産することも少なくはありません。

気を張りすぎてストレスをためるのも良くありませんが、こういったことも起こると頭に入れておきましょう。

妊娠中期でも破水の危険性が

妊娠中期でも破水の危険性があります。

胎児を包んで細菌感染などから守る膜を「卵膜」といいます。卵膜には羊膜、絨毛(じゅうもう)膜、脱落膜という薄い3層から成っています。この卵膜が 破れることが破水で、妊娠中期でも起こります。

通常は胎児が外界に出る準備ができてから破水が起こりますが、何らかの理由で準備ができる前に破れてしまうことがあります。胎児はまだ外界に出る準備ができていないため、感染症のリスクが高まってしまうのです。

破水で感染症になることも


妊娠中期に破水した場合は、破水が原因で感染症になることもあり、胎児がお腹の中で死んでしまうこともあります。痛みがなく出血も少なくて破水に気づきにくく、結果として流産になってしまうこともあります。

胎児が感染症になると、母体も高熱が出て、場合によっては死の危険性もあります。あまりに危険な場合は人工中絶となることも少なくないでしょう。

妊娠中期の破水の主な原因は?

妊娠中期に破水する主な原因として、子宮頸管無力症、腹部への刺激、感染症などが挙げられます。破水してしまうと、母体の命を守るために人工中絶になることもあったり、本人が気付かないうちに死産してしまったりすることもあるでしょう。破水を尿漏れと間違える場合も多いようです。注意しましょう。

先輩ママ

40代

あれは妊娠20週目のこと。夜中に嫌な予感がして目が覚め、不安だったから夫に言おうと起き上がったら、足の間から水がピュッと飛び出したの。上の子を出産した時のことを思い出し、破水だと気が付いて慌てて病院へ。

結局1週間ほど入院することになっちゃって、病院の先生は「赤ちゃんが感染症になったら流産するかも。場合によっては中絶しなければならないので覚悟しておいて。」と。幸い、息子は無事に生まれたけど、あの時は頭が真っ白で何も考えられなかったなあ。妊娠中期といえど油断は禁物!

このママは、上のお子さんのときの破水の経験が役立って、気づくことが出来たのですぐに病院に行くことができ、結果的に事なきをえました。

(破水については以下の記事も参考にしてください)

胎動が痛い!妊娠後期に激しいと破水もある?赤ちゃんの影響は?
臨月の過ごし方や外出の際の注意点!破水対策や陣痛に備えよう!

出血が原因で貧血になることも

出血することで血液が不足し、貧血になることも少なくありません。妊娠中に貧血で倒れてお腹を打ったりしないよう、貧血になったら無理して動かないようにしましょう。