生理がきたら妊娠の可能性はない?妊娠初期の出血の違いは実体験も!

【医師監修】妊娠を希望している場合、生理がくると妊娠の可能性がなくなったと落ち込んでしまいますよね。でも待ってください。その出血は本当に生理の出血なのでしょうか。生理がくる時の出血と妊娠初期の出血。2つの違いと妊娠初期にあらわれる症状を実体験を交えながら説明します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 生理がくると妊娠の可能性はない?
  2. 生理がくる場合と妊娠する場合
  3. 生理に似てる?妊娠初期症状って?
  4. 妊娠初期の出血は生理の出血とどう違うの?
  5. もし妊娠の可能性があったらどうする?
  6. 出血するイコール生理ではない

生理に似てる?妊娠初期症状って?

妊娠の兆候を示す妊娠初期症状は、生理前や生理中の症状によく似ています。これも生理が来たのに妊娠したという誤解を生む原因のひとつかもしれません。妊娠初期症状と生理前、生理中の症状はどのくらい似ているのでしょうか。体験談も交えて説明します。

(妊娠初期症状については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期症状と生理前症状(PMS)の違い20箇所!体験談も!

生理がくる時の出血と妊娠初期の出血

女性

20代

生理みたいな出血が5日ほど続きました。量は少なかったのですが生理と同じくらいの日数で終わったので、妊娠しているなんて全然思いませんでした。そして次の月に生理がこなかったので病院へ行ったらもう妊娠10週目でした。そこで初めてあれが生理じゃなかったことに気付きました。

妊娠初期の出血は生理と同じくらいのタイミングでおこることも多く、間違いやすいようです。これには様々な原因が考えられますが、詳しくは後ほどご説明します。

リエ先生

産婦人科医

性器出血は生理のこともあれば、妊娠による着床出血や切迫流産のこともあります。生理や流産の時には基礎体温が下がりますが、着床出血や切迫流産で妊娠が継続されている場合には基礎体温は上昇したままです。 基礎体温を測っている人は自分の体温で判断することができます。

生理がくる時と妊娠初期の体温は同じ?

基礎体温は生理周期と共に変化します。一般的に生理前は基礎体温が下がりますが、これは妊娠が成立しなかったために黄体形成ホルモンが減少していくことでおこるもの。基礎体温が下がらず高いままをキープするのは、黄体形成ホルモンの分泌が継続していることを示し、妊娠の可能性が高いと言えるでしょう。出血があったら体温もチェックしてみてください。

リエ先生

産婦人科医

妊娠超初期や妊娠初期の症状の多くは生理前にも同様に起こることがあるものです。妊娠検査薬を使用できる時期以前に妊娠しているかどうかを診断することは難しいですが、基礎体温が下がっていれば妊娠している可能性は低いと考えられます。

生理がくる時の倦怠感は妊娠初期にもあるの?

生理前の倦怠感はPMS(月経前症候群)のひとつで、主にホルモン分泌の変化による自律神経の乱れが原因とされています。妊娠初期にも同じような症状がありますが、生理の倦怠感は生理がくると自然とおさまるもの(※1)。出血が治まっても続くようなら、妊娠初期の倦怠感かもしれません。

便秘や下痢は妊娠初期の特徴?

便秘や下痢は生理前にも妊娠初期にもよくある症状です。これもホルモンバランスの変化による自律神経の乱れが原因と考えてよいでしょう。便秘や下痢の症状だけで妊娠か生理かを判断することはできません。出血後にあらわれる他の症状にも目を配る必要があります。

生理がくる時と妊娠初期のおりものの違い

女性

30代

月経周期はわりと安定しているのに予定より2日遅れて薄いピンクのおりものが。生理が始まったと思いましたがいつもある腹痛や頭痛が全くなくて、おりものは薄いピンクのままでした。生理から数日経って胸の張りを感じたので妊娠検査薬を使用したら妊娠と判明!驚きました。

生理前のおりものと妊娠初期のおりものの違いは量や色、においなどで判断できます。着床出血の場合はピンクや茶色のおりもので気づく人も。また妊娠初期のおりものは量も多くて水っぽく、においもあまりしないか無臭の場合が多いようです。いつもと違うなと感じたら妊娠の可能性を考えましょう。

(おりものについては以下の記事も参考にしてみてください)