生理がきたら妊娠の可能性はない？妊娠初期の出血の違いは実体験も！

子宮膣部びらんは、子宮の入り口の赤く見える部分。子宮の入り口付近の内側を覆う粘膜が外に広がって生じるものですが、病気とは違い女性ホルモンが活発になると起こる生理現象です（※2）。このびらんは表面に血管が集まっていて、ちょっとした刺激でも出血します。症状を悪化させないためには清潔に保ち、びらんを刺激しないようにしましょう。

胞状奇胎とは異常妊娠のひとつ。受精卵や胎盤の中にある絨毛が異常に増殖したもので、無数の水ぶくれのようになりブドウ状に広がる病気です。全胞状奇胎と部分奇胎がありますが、どちらも妊娠を継続することが非常に困難で手術が必要となります。

治療が完了した後は約半年～1年は妊娠をしないよう言われます。再発する確率は非常に低い病気ですが、放っておくと絨毛癌（じゅうもうがん）に発展する恐れもあるので定期検診を受けましょう（※3）。

通常、受精卵は子宮へ到達してから着床します。子宮外妊娠は、受精卵が子宮以外のところで着床しまった状態です。特徴は不正出血ですが、生理の出血と思ってしまい気づかないこともあるので注意しましょう。子宮外妊娠になるのは全体の約1～2％で確率的には低いですが、放置すると卵管破裂などを起こすこともありとても危険です。（※4）

絨毛膜下血腫とは、赤ちゃんを包む胎嚢の周りにみられる血液の溜まった部分のこと（※5）。通常は子宮に吸収されて自然になくなるはずの血液が、吸収されずに溜まってしまうのです。症状としてはピンクや茶色のおりものが出たり、人によっては大量の鮮血が出てしまったりする場合があります。絶対安静が何よりの治療法です。

たくさんの例をご紹介したので、生理ではない出血もあることをなんとなく理解していただけたかと思います。では妊娠の可能性が考えられる場合はどうすればよいのでしょうか。

生理周期の中で最も妊娠する確率が高いのは排卵日前後です。生理周期が不安定な場合は排卵日が早く来ることもあるため、生理後の妊娠確率はゼロではありません。

生理がきたのにすぐに妊娠したという人の中には、着床出血を生理と勘違いしていた場合も。ただ着床出血は妊娠の時に必ずあらわれるものではなく、確率的には妊娠した人の1割未満。さらに気づくのは1～2％ほどといわれています。

（生理後の妊娠については以下の記事も参考にしてみてください）

もし妊娠の可能性を感じたら妊娠検査薬を利用しましょう。出血後に妊娠初期の兆候が継続してあらわれているようなら妊娠の確率は高くなります。

（妊娠検査薬については以下の記事も参考にしてみてください）