妊娠初期の動悸・息切れが起きやすい?原因と対処法!体験談も!

【医師監修】妊娠初期に動悸や息切れを感じる妊婦さんがいます。なぜ妊娠初期にそのような動悸や息切れが起きやすいのでしょうか。また動悸や息切れを感じた時、どうすればいいのでしょうか。また先輩ママが妊娠初期の動悸や息切れをどのように乗り切ったのかも合わせてご紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊娠初期に動悸や息切れは起きやすいの?
  2. 妊娠初期の動悸や息切れの原因
  3. 妊娠初期の動悸や息切れと妊娠中後期の動悸や息切れとの違い
  4. 妊娠初期の動悸や息切れはいつまで続くの?
  5. 妊娠初期の動悸や息切れの対処法
  6. 妊娠初期の動悸や息切れの対処法体験談
  7. 妊娠初期の動悸や息切れをうまく乗り切ろう

妊娠による貧血

妊娠初期はお腹の赤ちゃんに栄養や酸素を送るため、妊婦さんの血液量が妊娠前と比べると大幅に増えます。そのため妊婦さんの血液濃度は薄くなり鉄欠乏性貧血になりやすく、動悸や息切れといった症状を引き起こすのです(※2)。

特につわりによる吐き気等で十分な栄養がとれない妊婦さんほど貧血になりやすく、動悸や息切れといいた症状も出やすくなります。

(妊娠中の貧血については以下の記事も参考にしてみて下さい。)

リエ先生

産婦人科医

妊娠するとお母さんの血液量は増えますが、血が濃くなるのではなく逆に薄くなります。そのため、貧血症状として動悸や息切れが起こる人がいます。鉄剤を飲むことで改善するため日頃からサプリメントや食べ物で積極的に鉄分を補うようにしましょう。

妊婦の貧血!妊娠中の貧血の原因・対策を時期別に解説!胎児への影響は?
妊娠初期は貧血を起こしやすい?症状は?原因と対処法!体験談も

妊娠による肺の圧迫

妊娠初期の妊婦さんの子宮はまだ小さいですが、それでも少しずつ大きくなる子宮で肺が圧迫されていくため、動悸や息切れといった症状がでます。

妊娠初期の動悸や息切れと妊娠中後期の動悸や息切れとの違い

妊娠中期から後期に、それまではとくに持病がなかった妊婦さんに突然、動悸や息切れの症状が出るというケースがあります。妊娠初期に起こりやすいと「動悸」や「息切れ」と、妊娠中期から後期に起こる「動悸」や「息切れ」に違いはあるのでしょうか。

妊娠中期の動悸や息切れ

妊娠中期になると妊婦さんの心拍数が増えます。呼吸1回あたりの換気量も増え、動悸や息切れを起こします。妊娠初期の動悸や息切れの原因の一つとして貧血があげられていますが、妊娠中期はさらに体内の循環血液量が増加し、体内血液濃度は薄くなり、貧血を起こしやすい状態になります。

また妊娠初期はまだ小さかった妊婦さんの子宮も、妊娠中期になると大きくなり始め、肺が圧迫され呼吸しづらくなります。これらが妊娠中期の動悸、息切れの原因です。

妊娠後期の動悸や息切れ

妊娠後期はさらに妊婦さんの循環血液量が増え、心拍数もさらに増えます。またお腹の赤ちゃんに栄養を届けるため、妊婦さんの心臓に大きな負担がかかります。また妊娠によって短期間に体重が大幅に増えてしまった場合でも妊婦さんの心臓への負担が増え、動悸や息切れを引き起こしてしまいます。

妊娠初期の動悸や息切れはいつまで続くの?