妊娠初期の咳の原因・対策!止まらない時は?胎児への影響や流産の心配は?

【医師監修】妊娠初期は胎児の脳や心臓、神経が作られる大切な時期であり、妊婦は自身の体調にも気をつけなければなりません。そんな妊娠初期に咳が続いたり、咳による腹痛があると胎児への影響や流産が心配になりますよね。妊娠初期の咳の原因とその対策を紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期は風邪を引きやすい
  2. 妊娠初期の咳の原因
  3. 妊娠初期の咳の原因を見分けるポイントは
  4. 妊娠初期の止まらない咳への対策
  5. 妊娠初期に咳き込んでも胎児に影響はない?
  6. 激しい咳による妊娠初期の流産のリスクは?
  7. 妊娠初期の咳による腹痛は大丈夫?
  8. 妊娠初期に咳止めの薬を飲んでも大丈夫なの?
  9. 妊娠初期の咳は胎児には影響はないが早めの対策を

乾いた咳が長く続くアレルギーが原因の咳は、アレルギー源を取り除くことが必要です。部屋の掃除をまめに行い、ほこりがたまらないように気を付けましょう。また、寝具についてのいつも清潔な状態を気をつけます。空気清浄機は、体が思うように動かない妊娠中でも室内環境を簡単に整えられる便利なアイテムですね。

妊娠初期に咳き込んでも胎児に影響はない?

妊娠中に激しく咳き込むと、お腹に力が入るため胎児への影響が心配になりますよね。時には咳による腹痛があることも。妊娠初期の咳の原因の多くは風邪で、回復に努めることで2~3日でひどい咳も治まるため胎児への影響は心配ありません。ただし、風邪以外の理由で長く続くひどい咳には注意が必要です。

咳が止まらないと息苦しく、妊婦が息苦しいということは胎児へ送る酸素の量も少なくなってしまいます。妊娠初期は重要な臓器を作る時期ですから、酸欠状態が長く続くと奇形など胎児への影響が懸念されます。妊娠中に咳が止まらないときは早々に対策が必要です。

激しい咳による妊娠初期の流産のリスクは?

強く咳き込むと腹圧がかかり、妊娠中の咳による流産の可能性が気になります。しかし、不安定な妊娠初期であっても、咳は流産の原因となる心配はありません。妊娠中には色々なトラブルがつきものですが、妊娠初期の流産の理由は胎児の先天性の異常に理由があることが多く、残念ですが仕方がないのです。(※3)

カズヤ先生

産婦人科医

咳に伴い、腹部緊満感を感じる頃はありますが、すぐに流産に繋がることはありません。 しかし、あまりにも咳が長引くと、影響が出てくる可能性もあります。 1週間で改善しないようであれば、かかりつけ産婦人科医、さらには呼吸器内科医に相談しましょう。

(流産については以下の記事も参考にしてみてください)

流産の種類は?確率は?週数、年齢との関係性について!

妊娠初期の咳による腹痛は大丈夫?

妊娠中は強く咳き込んだことにより、ズキーンと強い腹痛がみられることがあります。妊娠中の腹痛は胎児への影響や流産が心配になりますよね。ひどい咳により腹圧がかかることが理由ですが、この腹痛は子宮ではなく靭帯にかかったものと考えられます。そのため、妊娠中の咳による腹痛が直接胎児に影響を与える心配ありません。

妊娠初期のくしゃみは胎児に影響が?腹痛の症状、咳が止まらない時は?

妊娠初期に咳止めの薬を飲んでも大丈夫なの?

妊娠初期の咳に自分でできる対策をとっても、あまりにひどく治らない咳には薬が必要なこともあります。妊娠中の薬の使用については注意が必要です。中でも妊娠初期には飲めない薬もあるので気をつけましょう。

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