妊娠初期に運動はしていい?どれくらい?おすすめの方法と注意点!

【医師監修】妊婦さんにとって、何かと気がかりな事が多い妊娠初期。「安定期」と言われる妊娠中期までは、気をつけるべきことがたくさんあります。では、そんな妊娠初期に運動をしてもいいのでしょうか?今回は、妊娠初期の運動について方法や注意点など詳しくご紹介します。

( 3ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
島袋史
ゆいクリニック(沖縄市)院長。琉球大学医学部卒業。「生まれてからもずっと結ばれていたい」という母と子の想いに応えることが出来るような、祝福に満ちた場を創りたいという想いの下、・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠初期の身体の状態
  2. 妊娠初期に運動はしてもいいの?
  3. 妊娠初期の運動がもたらす効果
  4. 妊娠初期におすすめの運動
  5. 妊娠初期には適さない運動
  6. 妊娠初期の運動で気をつけるべき注意点
  7. 妊娠初期の運動と流産の関係
  8. 妊娠初期の運動は医師に相談を!

マタニティスイミングも人気の運動です。水の中は浮力が働き、体への負担が少ないのがうれしいですよね。マタニティスイミングを行っているジムやスクールでは、助産師さんや看護師さんがいる所が多いので安心して運動できます。

クロールや平泳ぎで泳いだり「水中ウォーキング」「水中エクササイズ」「呼吸法の練習」などメニューも様々です。ジムやスクールによってもメニューは違います。体験レッスンを受けるなどして、自分に合ったマタニティスイミングを見つけるとよいでしょう。

妊娠初期におすすめの運動【マタニティビクス】

出典:https://www.pinterest.jp/pin/405324035196067424/

マタニティビクスとは、妊婦さんのために考案されたエクササイズです。「運動不足の解消」「体力作り」「体重管理」などを目的としています。マタニティビクスは身体への負担が少ないので、ダンスやエアロビクスをしたことが無い人でも、安心して始めることができます。

ウォーミングアップをしっかりした後に、音楽に合わせて全身を動かします。「ダンス」「ストレッチ」「呼吸法」なども混ぜながらエクササイズを行います。音楽に合わせてダンスなどのエクササイズを行うと、気分転換にもなりますよね。また激しい運動ではないため、妊婦さんにとても人気です。

マタニティビクスは本やDVDもあるので、マイペースに行いたい人は自宅でDVDからスタートしてもよいでしょう。ただし、体調が良い時に行い、激しい運動は避けてください。また、こまめに水分補給をして、疲れたら休むように心がけましょう。

産婦人科やジムで行うマタニティビクスは、助産師さんや看護師さんがついているので安心です。参加する場合は、必ず医師に相談の上で参加するようにしましょう。

妊娠初期におすすめの運動【軽いストレッチやスクワット】

ストレッチやスクワットは自宅で簡単にできます。肩こり、腰痛、背中の痛み、股関節痛、恥骨痛に多くの妊婦さんは悩まされがちです。ストレッチは身体の痛み、つわりによる倦怠感、運動不足の解消に効果があります。行う際の注意点は、腹部を圧迫するようなストレッチは避けることです。

スクワットを行うと、骨盤が広がりやすく筋肉がつき、安産につながります。「安産のためにスクワットをしていた」という方も多いのではないでしょうか。スクワットも運動不足に効果的です。少ない回数で複数回セットを行うなど注意点を守って、軽めのスクワットにして下さい。

妊娠初期には適さない運動

では次に、妊娠初期に適さない運動についてご紹介していきます。妊娠前に行っていた運動であれば、運動不足にならない為にも出来れば続けたいですよね。ですが、中には妊婦さんには負担がかかる激しい運動もたくさんあります。

妊娠初期には適さない運動【ジョギングやマラソンなどの持久走】

妊娠前からジョギングやマラソンを日課にしている人は「ウォーキングは大丈夫で、ジョギングはだめなの?」と思いますよね。しかし、ジョギングはウォーキングに比べると、とてもハードです。ウォーキングよりもジョギングは、身体にかかる衝撃や負荷があがります。

妊娠前からジョギングを日課にしていて、「妊娠前のように少しでも走りたい!」という方は、まず医師に相談してみましょう。軽いジョギングなら、OKが出る場合もあります。しかしジョギングは、妊娠中に避けたほうがよい運動ということは理解しておきましょう。

島袋史

産婦人科医

妊娠前から継続して続けている場合には、自分の体調と相談しながらジョギングを続けることは可能です。おすすめはしませんが、体力のある方で、ハーフマラソンなどを妊娠中に走った方もいます。ただし、妊娠前から継続して続けていて、体調が問題ない方に限ります。主治医と相談すると良いでしょう。

妊娠初期には適さない運動【接触や転倒の危険性が伴う運動】

「ボクシングなどの格闘技」「バレーボール」「バスケットボール」「テニス」などの球技は激しい運動です。そのため、人に接触してこけたり、ボールがあたって怪我をしたりとリスクがあります。また、スケートやスノーボードなども転倒するリスクがあるので避けたほうがよいでしょう。