【医師監修】妊娠16週の妊婦・胎児の状態は？安定期に突入！症状や注意点！

妊娠16週からの安定期は体調が良ければ軽い運動や旅行などに出かけることもいいとされています。夫婦水入らずで旅行をしたり、友達と外食をするなど赤ちゃんが生まれるまでの貴重な時間を満喫してくだいね。ただし、安定期とはいえ無理をするとおなかの張りや流産につながってしまうこともあるので体調を見ながら過ごすようにしましょう。

妊娠16週になると乳腺が発達し始め、胸が張ることで妊娠前とサイズが変わる妊婦さんもいます。妊娠・出産により平均で2～3カップほど胸がサイズアップするため、妊娠前のブラジャーを胸がはみ出過ぎたまま着用してるとサイズが合わず苦しくなってくることがあります。

胸をしめつけることは乳腺を傷つけてしまうおそれがあるので、ブラジャーがきついと感じたらサイズを変えるかもしくはゆったりと着用できるマタニティ用のブラジャーも検討してみましょう。

妊娠16週はおなかの大きさは少しふっくらしてきた程度の妊婦さんが多いですが、中には他の妊婦さんよりもおなかが出過ぎていて寝るときに苦しいという人もいるかもしれません。あお向けに寝ると大きくなった子宮が臓器を圧迫して苦しく感じてしまうので、「シムス体位」という寝方がおすすめです。

シムス体位は体を横向きにして寝て上になっている足を前に出すようにして曲げる姿勢です。この姿勢をすると大きくなってきたおなかに圧迫されず、楽に眠れると言われています。おなかが出過ぎていて寝苦しいという妊婦さんはぜひ試してみてください。

妊娠初期は妊娠トラブルや流産が心配で安静にしていたという妊婦さんも多いでしょう。妊娠16週からは体調がいいときには軽く運動をしても問題ありません。食べ過ぎにより体重が気になるという人や出産に向けて体力をつけたい人は適度に運動することを心がけましょう。

妊娠16週の運動量の目安としては、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動であれば毎日行っても問題ありません。その他の体を動かすことの多い運動は週2～3回程度を目安に行うといいでしょう。ただし、転倒のおそれがあったり激しすぎる運動はおなかの張りや流産を招くおそれがあるのでしないように注意してください。

戌の日とは日本に古くからある習わしで、妊娠16週（妊娠5ヶ月）に入って始めの戌の日に神社に安産祈願をすることです。犬は一度に多くの赤ちゃんを産み、お産も軽くて安産なことから、妊婦さんの安産を願う日としてできたと言われています。

戌の日には用意した腹帯を妊婦さんのおなかに巻いたり、神社で安産祈願をしてもらったり親族と食事会をする家族が多いです。神社での安産祈願は5000～10000円程度の初穂料を払い祈祷をしてもらうと安産お守りやお祓いをした腹帯をもらえることがあります。

最近では戌の日にこだわらず、妊娠16週を迎えてから家族の都合の良い日を選んで安産祈願へ行く人が多いようです。妊婦さんの体調と相談しながら、生まれてくる赤ちゃんと妊婦さんの安全を祈って安産祈願してみてくださいね。

妊娠16週は赤ちゃんが人の形とわかる大きさになったり胎動を感じる妊婦さんもいるなど赤ちゃんの成長が楽しくなってくる時期です。妊婦さんの体調が安定し、お出かけをしたり妊娠生活の思い出作りを楽しむこともできるでしょう。しかし、ストレスをためたり無理をし過ぎないように心と体に気を配ってゆっくりと過ごすようにしましょう。