【医師監修】妊娠16週の妊婦・胎児の状態は?安定期に突入!症状や注意点!
妊娠16週に入ると妊娠5ヶ月となり、いよいよ安定期に入ります。妊婦さんの体調も落ち着き、おなかもふくらみはじめて赤ちゃんの成長が楽しみになってきますね。今回は妊娠16週の妊婦さんと胎児の状態、妊婦さんの体に現れる症状や注意点などを体験談とともにに紹介します。
妊娠16週は流産の危険はある?
流産の8割が妊娠12週までに起こる初期流産と言われており、原因は赤ちゃんの染色体異常であることがほとんどです。妊娠15週になるとおなかの中で胎盤が完成し、流産となる確率はぐっと少なくなりますがそれでも0%ではありません。(※6)
初期流産と違い後期流産は妊婦さんの体のトラブルが原因となることが多く、誰にでも起こる可能性はあるため油断は禁物です。今まで胎動を感じていた妊婦さんで急に胎動を感じなくなったということがあれば早急に病院を受診しましょう。
子宮の異常
子宮頸管無力症や子宮筋腫といった子宮の異常が後期流産を招く場合があります。子宮頸管無力症は子宮頸管が正常の状態よりも柔らかくなってしまい子宮口が開いたり赤ちゃんが下りてきてしまうものです。子宮筋腫は筋腫があると子宮が固く、柔軟性を失い子宮収縮を起こしてしまうことにより流産のリスクが上がります。
これらの子宮の異常は予防法がありませんが、もし妊婦健診で発見されてもすぐに手術や治療を受けることで流産を回避することも可能です。
感染症
絨毛膜羊膜炎、細菌性膣症といった感染症が後期流産を招く場合もあります。
●おりものが出過ぎる、においが強くなる
●膣のかゆみ
●発熱
●おなかの張り
上記の症状が出た場合、絨毛膜羊膜炎、細菌性膣症に感染しているおそれがあります。膣洗浄や薬の内服で治療することができるので、気になる症状がある場合にはかかりつけの医師に相談しましょう。(※7)
ストレス
妊婦さんの体への強いストレスが後期流産の原因となってしまうおそれもあります。また、激しい運動やカフェインの過剰摂取、喫煙、飲酒なども後期流産の一因になるといった報告もあります。妊娠16週からは体調も落ち着いてつい頑張りすぎてしまうかもしれませんが、流産を予防するためにも無理をせずにゆっくりと過ごしましょう。
(流産については以下の記事も参考にしてみてください。)
カズヤ先生
産婦人科医
カフェインと喫煙は流産との相関があります。流産を防ぐためにカフェインの過剰摂取や喫煙には十分注意しましょう。
妊娠16週はいよいよ安定期に突入!
妊娠16週~妊娠28週の妊娠中期に入ると流産のリスクがぐっと下がり、妊婦さんの体調も落ち着くことからこの時期は「安定期」と言われています。安定期に入ると精神的にも穏やかになりリラックスして日々を過ごすことができるようになる妊婦さんも多いです。
妊娠16週の過ごし方は?
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