【医師監修】妊娠33週の妊婦・胎児の状態は?症状や注意点!前駆陣痛は?
妊娠33週は、妊娠9か月目に入って一週間経った頃になります。臨月も間近に控え、働いている妊婦さんも産休に入られる頃ではないでしょうか。今回は、そんな妊娠33週の妊婦さんや胎児の状態と身体に出てきやすい症状などを体験談を交えてご紹介します。
妊娠9ヶ月に入ると、赤ちゃんは体内の循環システムや肺機能や脳などの重要な器官は完成しているため、もし早産となってしまった場合でも、生存率は高くなっています。また、赤ちゃんを早くに出産してしまうと健康上の問題も出てきやすくなっていますが、医療の発達によって赤ちゃんはしっかりとサポートを受けることができるようになりました。
とはいえ、赤ちゃんはしっかりと正期産まではお腹の中で育つことが望ましいのです。身体に負担をかけたり、無理することは控えて、身体の急変や胎動の変化には気をつけておくことが大切です。
胎児の体重が2500g以下は低体重児に
赤ちゃんのサポートレベルはおおよそ大きさで判断されます。赤ちゃんの体重が2500g以下になると低体重児に分類され、保育器で経過観察が必要となります。低体重児は体温調節機能が不完全であり、温度調節された環境が必要となるのです。病院によってはNICU(乳幼児集中治療室)での管理が必要とされる場合もあります。
この頃の胎児の体重は約1600~2300g程ですから、低体重児となる可能性が高いでしょう。できるだけ長く胎児をお腹の中で育ててあげられるといいですね。
妊娠33週での出産!体験談
妊娠33週目の妊婦さんは、出産までまだしばらくある、と思われる方も多いかもしれません。ところが中には妊娠33週でも生まれてくる赤ちゃんもいるのです。妊娠33週で出産をしたママたちも、こんなに早く出産になるなんて思ってもみなかったことでしょう。この時期に生まれてきた赤ちゃんの様子を体験談を通してみてみましょう。
先輩ママ(妊活経験有)
30代後半
妊娠33週目に入り、いつも通りトイレへ行くと茶色っぽいおりものが下着についているのに気づきました。すぐにかかりつけの産婦人科を受診すると、切迫早産の診断を受け、その日に入院となりました。4日間入院し、出血も収まったので退院する流れに決まった夜、突然破水してしまいました。
胎児の大きさは2000gに満たない胎児だったため、NICUのある大きな病院へ搬送され、陣痛を待っても来なかったため帝王切開にて小さな赤ちゃんを出産しました。早産ながらも後遺症も残らず、元気に育っています。
妊娠33週での出産になると、NICUのある大きな病院での出産となることがほとんどのようです。赤ちゃんには後遺症も残らず元気に育ってくれたようで、よかったですね。
女性
20代後半
妊娠31週目で切迫早産となり、入院することになりました。2週間入院していましたが、感染症にかかってしまい、妊娠33週目に出産しました。体重は2000gほどで体長は42cmという小さな赤ちゃんでした。カンガルーケアをすることができ、ほんの少しだけ出た母乳もあげることができました。
そのあとすぐにNICUに入ることとなり、毎日なかなか出ないおっぱいを搾りだして、やっと出た母乳を赤ちゃんに届けに行きました。出産から1週間が経ち、私だけが退院し、赤ちゃんには母乳を届けに毎日会いに行きました。不安な気持ちばかりでしたが、今は何の問題もなく元気に育ってくれています。
2週間の入院の末の早産となり、大変な思いをされたようですね。出産後のカンガルーケアや母乳を与えることは赤ちゃんの免疫を高めたり、母子のコミュニケーションとして非常に重要とされています。早産でも希望を叶えてもらえたようですね。
女性
30代前半
私は33週目で高位破水し入院し、普通分娩の流れで陣痛を待ちましたがなかなか陣痛は来ず、促進剤を飲むことになりました。2~3時間陣痛に耐えましたが子宮口が開かず、最終的に帝王切開にて出産しました。赤ちゃんはちゃんと産声もあげていて心配されていた肺の機能にも問題がないことがわかりました。
破水をした場合は陣痛を待ちますが、なかなか来ないこともあるようですね。破水してしまうと赤ちゃんの状態も危険な状態になっていくため、陣痛促進剤を使うことが多くなります。それでも出産の流れがスムーズにいかないと、帝王切開をすることになります。
早産での出産は、ママにも赤ちゃんにもリスクの少ない方法での出産が最優先となり、なかなか希望通りにいかないことも出てきてしまいます。それでも赤ちゃんは生命力が強く、しっかりと育ってくれる子が多いようです。
妊娠33週に準備しておくべきこと
臨月まで1ヶ月を切った妊娠33週の妊婦さんは、出産も近づいて不安な気持ちと赤ちゃんに会える楽しみとが入り混じった複雑な気持ちかもしれません。妊娠33週の妊婦さんが準備しておくべきことをご紹介します。
出産方法を確認しておこう
妊娠33週目に入ったら、出産方法を改めて確認しておきましょう。初めてのことが多い初産婦さんは、出産の流れもチェックしておくようにするとよいでしょう。出産方法はいろいろとあります。自然分娩はもちろんのこと、帝王切開や無痛分娩、水中出産などもあり、産院によってできるものできないものがあります。出産の際の希望をまとめたバースプランをもう一度見直してみましょう。
また、陣痛の痛みの和らげる方法や、呼吸法を確認しておくことも大切です。また、立ち合い出産を希望される方は、旦那さんとも出産の流れの確認や旦那さんにして欲しいことなどを話し合ってみるのもよいでしょう。
(出産の体験談については以下の記事も参考にしてみてください)
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