京都の方言＆かわいい京都弁一覧！大阪弁との違いは？【動画】で地元民の会話も！

「放下す（ほうかす）」が短縮されたものと言われるとわかるかもしれません。「捨てる」という意味です。大阪では「ほる」と言われます。

例：そんなんみんなゴミやさかいほかしとき。（そんなものみんなゴミだから捨てなさい。）

これには2つ意味と使い方があるのが特徴です。一つは「かなり」という副詞として、もう一つは「しんどい・疲れる」という形容詞としての意味や使い方をされます。「えらい」と言われても、残念ながら「頭がいい」と褒められているわけではありません。

例1：この坂登るんえらいわぁ。（この坂登るの疲れるね。）
例2：この坂えらい急やわぁ。（この坂かなり急だね。）

これは定番のあいさつ言葉ですね。「ありがとう」という意味のあいさつとして使われます。しかし普段の会話ではそのまま「ありがとう」と言うことが多く、「おおきに」は主に接客業の人がお客を見送るときに「ありがとうございました」のあいさつで使う言葉です。

例：毎度おおきに。（いつもありがとうございます。）

ここで一つマメ知識を。おおきには実は「ありがとう」の意味以外でも使われる場合があります。おおきには元々は「おおきにありがとう」という言葉で、「ありがとう」が取れて今のあいさつの形になっています。なので「おおきに」だけだと「ありがとう」という意味は元々ないのです。となると「おおきに」とは何？となりますが、これは「大いに」が訛ったものだと言われています。「とても」「たいへん」ということですね。

すなわち「おおきにありがとう」とは「本当にありがとうございます」という意味で、この上ない感謝の気持ちの「ありがとう」ということです。元々は「ありがとう」も含めたあいさつだったのが、毎回全て言っていたら長いのでありがとうの部分がだんだん省略されて「おおきに」となりました。ただし省略された今でも「ありがとう」の意味を込めて言ってくれていることには変わりありません。

これもお店に入った時などにあいさつとして言われることが多いですね。「よく来てくださいました」「いらっしゃいませ」というあいさつとして使われます。

例：おいでやす。（いらっしゃいませ。）

「おいでやす」と意味自体は同じあいさつなのでよく混同される方もいますが、ちゃんとした使い分け方があります。「おこしやす」は京都からかなり離れた遠いところから来たお客や予約客に対して使われるあいさつで、旅館などで聞かれることが多いです。一方「おいでやす」は京都から近いところから来たり、通りすがりのお客に対するあいさつであるという特徴があります。

例：ようおこしやす。（遠いとこからよく来てくださいましたね。）

動詞の語尾につけて否定形として使われます。大阪やその他の関西地区でもごく普通に使われますが、動詞の活用のさせ方が少し違います。後述の京都弁と大阪弁の違いでも説明しますが、京都では接頭語にそのまま「へん」を付けるのが特徴です。

例：私行かへんえ。（私は行かないよ。）

これも同じく否定形で動詞の語尾につけて使いますが、こちらは関西でも京都ならではの言い方で、三重の一部でも使われています。

例：そんなんしぃひん。（そんなことはしない。）