【医師監修】妊娠26週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!体験談も

妊娠26週目になると妊娠中期も終わりに近づき、出産が近づくことを感じられます。お腹も以前よりも大きくなり、胎動も強く感じられ、愛おしさも感じられますね。妊娠26週の妊婦さんの身体に起こりやすい症状やこの時期に注意しておきたいことをご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠26週目の妊婦さんの状態は?
  2. 妊娠26週目の胎児の状態は?
  3. 妊娠26週目は胎動にも変化が現れる?
  4. 妊娠26週のマイナートラブルの症状は?
  5. 妊娠26週目の注意点!
  6. 妊娠糖尿病の予防方法は?
  7. 切迫早産に注意して
  8. 妊娠26週には体重管理に気をつけて
  9. 妊娠26週目の過ごし方の体験談
  10. 安定期を楽しんで

妊娠26週目に入ると医師から切迫早産と診断され、自宅安静となったり入院することになる妊婦さんも多く見られます。安定期だからと運動をしすぎたり、出かけて無理をしてしまったりすることで身体に負荷がかかり、切迫早産と診断される方が多いようです。妊娠26週目には、より身体の状態を見ながら行動することが大切になります。

妊娠26週での出産は障害が残る可能性も

中には妊娠26週目で出産してしまう妊婦さんもいます。妊娠26週目の胎児は体重はまだまだ1㎏を超えるか超えないかというところです。胎児の体重が1㎏を超えると生存の可能性が高まりますが、まだ障害が残ってしまう可能性が高い時期とも言われています。もし切迫早産と診断された場合は、できるだけ長くお腹の中で育ててあげられるように医師から言われたことをしっかりと守って生活するようにすることが大切です。

自宅安静や管理入院になることも

切迫早産と診断されると、自宅で安静にするように指示が出ることがあります。お仕事をしている妊婦さんは休職することになるでしょう。さらに深刻になると管理入院となり、トイレなどの最低限の動き以外はベッドでの安静を余儀なくされることとなります。赤ちゃんが安全な状態を確保するための処置ですが、まずは切迫早産とならないようにすることが何よりも大切です。

女性

30代前半

妊娠7ヶ月で自宅安静となりました。掃除や立ち仕事、買い物などがすべて制限されたため、仕事も休み実家でゴロゴロしています。調子がいいと感じて家事の手伝いをやろうとしますが、そうすると必ず悪化します。精神的につらいですが、赤ちゃんのために今は安静にしておこうと思います。

自宅安静の指示が出た場合に禁止とされるものは、セックス、外出、車の運転、掃除、階段の上り下りなどになります。もし上の子がいる場合は、パパや両親、シッターさんなどに頼み、身体の負担をなくすことが大切です。入院となった場合、ベッドでの読書やテレビの閲覧、見舞客とのおしゃべりなどは短時間のみならOK、お菓子を食べたり歩いて移動したりすることは禁止となります。

自宅安静は、出血が止まる、お腹の張りが治まるなどの症状が改善し医師からの許可にて解除となります。今までの生活に戻ることができますが、健診を定期的に受けることが大切です。入院から退院となるのは、症状が改善し、エコーや内診で赤ちゃんの様子や子宮内を確認したうえで医師から退院の許可が出た時になります。その後は自宅安静となることが多く、引き続き安静に生活する必要があります。

妊娠26週には体重管理に気をつけて

妊娠26週では胎児もグンと成長し、体重も増えやすい時期と言えます。そのため妊娠26週以降は、以前よりも体重管理に気をつける必要があります。何も生活を変えたつもりはないのに、この時期で1ヶ月に3㎏も増えてしまうという妊婦さんもいます。食事に気をつけると同時に運動も取り入れて、体重管理をしていきましょう。

お腹が張らなければ、朝と夕方の1時間をウォーキングに当てたり、マタニティヨガに定期的に通ってみたり、買い物は少し長めに歩いて出かけたりと、生活の中に運動を取り入れてみてください。運動をすることで身体の巡りが良くなり、心身ともにリフレッシュできるという効果もあります。

妊娠26週目の過ごし方の体験談

妊娠糖尿病や体重管理、切迫早産など、妊娠26週はまだまだ注意すべきことがある時期ですが、妊娠26週目のこの時期に取り入れたいのが運動です。激しすぎる運動は胎児の成長に悪影響がありますので避けるべきですが、ウォーキングやマタニティスイミング、マタニティヨガなどの負担の少ない有酸素運動は積極的に行いましょう。お産には体力が必要なので、運動をして今から体力づくりをしておくとよいでしょう。

他には性別がわかっていたら、お腹が大きくなる前に買い物を済ませたり、陣痛タクシーや生協の登録をしたり、手作りの赤ちゃんグッズを作るという方もいらっしゃいます。妊娠26週目の時間にも気持ちにも余裕があるうちにできることを済ませておくと安心です。もし体調が良ければ身体に気をつけながら、産後にできなくなりそうな友人とのお茶会や旦那さんとのデートなどもおすすめです。

カズヤ先生

産婦人科医

私の考えでは、妊娠中は特に積極的に運動をする必要はなく、日常生活程度で十分です。あくまでこのように考えている方もいらっしゃる、という紹介になります。

バースプランを作成

バースプランとは、どのように出産したいかという妊婦自身の希望を、妊娠中に医師や助産師、看護師などのスタッフに伝えるものです。具体的に用紙に記入して提出しておくと、希望が伝わりやすく、望みのお産を実現しやすくなります。妊娠26週のこの時期にバースプランを考えたという妊婦さんもいらっしゃいました。

先輩ママ(妊活経験有)

30代後半

出産する産院にて、バースプランを記入する用紙を渡され、妊娠26週に提出しました。どのようにお産をしたいか、お産の際に流したい音楽、お産をする態勢など具体的なことが盛り込まれていました。

いざとなると上手く伝えることができなくなるため、時間のあるうちに事前に紙に書いて提出しておくことは大切なことだと感じました。また、夫との共通認識もできたので、バースプランを作成してよかったと思います。