北海道の方言｜かわいい・面白い北海道弁＆訛り一覧！【動画】で地元民の発言集も！

「なんも」はとても便利な北海道弁です。どれくらい便利かというと「どうも」と同じくらい、いろんな場面で使える方言なのです。「なんも」の意味は「何も、だいじょうぶ、気にしないで、どういたしまして、なんでもない、どうってことはない」など多様ですが、「否定の意味」でも使われます。イントネーションは、「な」または「なん」を高くします。

「ありがとう」「いやあ、なんもさあ（気にしないで）」ありがとうと言われたら、このように「なんもだよ」「なんもさ」と言ってみましょう。北海道情緒が溢れてきます。しかし、ありがとうに対して返す方言はあるのですが、ありがとうの代わりになる方言が北海道弁にはありません。

また、「なんもなんも」と2回繰り返す事もあります。これは相手に気を遣わせない思いやりの表現なのです。

「ごめんなさい」「なんもなんも（全く気にしてないよ）」
「迷惑だったんじゃない？」「なんもなんも（そんな事ないよ、気にしないでね）」
「大丈夫？痛くなかった？」「なんもなんも（大丈夫、全然痛くないから気にしないで）」

また、「なんも」には「否定の意味」もあります。
「評判のケーキ食べてみたんだわ。したっけなんもさ（そうしたら、大したことなかった）」
「その本おもしろかった？」「いや、なんも（いや、おもしろくなかった）」

このように「なんも」は、いろんなシーンで使える便利な方言なのです。女性が男性に「ありがとう」と言われたら、ニッコリ笑いながら「なんもだよ」と言ってみましょう。男性は、あなたのかわいらしさにキュンっとなることでしょう。恋をしている方は、この「なんも」を上手に活用してみてください。かわいらしさのアピールは、恋の告白に通じるものがあるのです。

「ばっぱい」は「汚い」と言う意味の北海道弁で、「ばっぱいからお手て洗おうね」と子どもに使う事が多いです。イントネーションは、「ぱ」が高くなります。

「ばくる」は交換すると言う意味の北海道方言です。「昨日買ったバッグさ、傷ついてたからばくってもらったさ」と言う使い方です。「あなたのキーホルーダーと私のをばくらない？」と言う使い方もされるのですが、お互いに交換したい時は「ばくりっこ」を使う事も多いです。

「キーホルダー、ばくりっこしない？」という言い方になるのですが、特に女性が使う場合は「ばくりっこ」の方がかわいらしく聞こえます。ばくるのは少しもったいないなあと思われていても、「ばくりっこしよう」と言われると、そのかわいらしさから「まあ、いいか」と応じてもらえるかもしれません。一度試してみてください。

「ばくる」のイントネーションは「く」が高くなりますが、「ばくりっこ」の場合は「り」が高くなります。この違いはとても大切です。「ばくりっこ」の訛りを間違えると、かわいくなくなりますのでご注意ください。正しい北海道訛りで使うようにしましょう。

「こそばい・こしょばい・こちょばい」は、「くすぐったい」と言う意味の北海道弁です。イントネーションは「ば」または「ばい」が高くなります。発音的には「こちょばい」の方がかわいく聞こえるのでおすすめです。しかし、道民以外には通じないので、くすぐられてギブアップしたい時に言っても無駄です。その時は耐えてください。