北海道の方言｜かわいい・面白い北海道弁＆訛り一覧！【動画】で地元民の発言集も！

他には「その機械壊れてるべ」「そうなの？ちょっとちょしてみるわ。あ、動かさった」と、予想外の出来事のときにも使います。

北海道弁の「なげる」は「捨てる」と言う意味で、投げるとは違います。

道民「あ、ゴミなげて来ようか」
友人「それはダメ！」
道民「えっ、だってこれゴミだべさ。なしてなげたらダメなの」
友人「ゴミは投げちゃダメ！」
このような会話で、双方困惑する事もあります。

「お晩です・お晩でした」は、「こんばんは」と言う意味です。一時期おばさんと言う意味で「オバン」と言う言葉が流行りました。その頃は年上の女性に「お晩です」と言いづらくなりましたし、「お晩です」と言わなくなった中年女性もいました。しかし現在では「お晩です」と普通に使われています。

北海道でも朝の挨拶は「おはようございます」と言いますが、「おはようございました」という北海道方言もあります。また、過去形にするのは「おはようございました」に限りません。

「ご注文はお決まりでしたでしょうか」「気に入った商品はありましたでしょうか」、のような使い方もします。これは断定的になる事できつく感じてしまうのを避けるためです。相手を気遣う気持ちが込められた、北海道方言特有の表現です。けっして国語の勉強を疎かにしていたわけではないのです。

「じょっぴん」は「鍵」と言う意味の北海道方言ですが、この鍵をするという表現にも北海道弁の特徴があります。鍵をすることを「鍵を掛ける・鍵をかる」と言うのです。ですから「玄関のじょっぴん掛ってきてと」と言われると、道産子以外は戸惑うのです。

友人「どこで買うの？」
道民「は？だから玄関のじょっぴん掛って」
友人「今？」
道民「当たり前だべさ。はんかくさいんでないの？」
このように、一方的に言われて戸惑う事もあるでしょう。

「きかない」という言葉は、「気が強い、性格がきつい、やんちゃ」と言う意味の北海道方言です。「あの子にアドバイスをしようかな。聞いてくれるかな」と相談した時に、「きかないけど聞くべ」と言われても混乱しないでください。性格はきついけど聞いてくれるだろうと言っているのです。

友人「今日は天気もいいし、スーパーまで歩いて行こうか」
道民「えー、あそこまで歩くのこわいっしょ」
友人「え！？どうして怖いの？」
道民「スーパーまで歩くんでしょ？こわいっしょや！」
友人「だから、どうして怖いの？何が怖いの？」

全く噛み合いません。北海道弁の「こわい」は、「怖い」ではないのです。「疲れる」と言う意味なのです。