【医師監修】妊娠14週の妊婦・胎児の状態は?症状や注意点!性別がわかる時期?

安定期を目前に控えた妊娠14週目。妊娠14週目に入った妊婦さんは体調も落ち着いてきて、ようやく気持ちに余裕が出てくる頃ではないでしょうか。ここでは妊婦さんや赤ちゃんの状態、過ごし方のポイントや注意点など、妊娠14週にまつわる様々な情報を幅広くご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠14週目はのどんな時期?妊婦の状態は?
  2. 妊娠14週目にはつわりは終わる?
  3. 妊娠14週に起こりやすい症状
  4. 妊娠14週の妊婦のお腹の大きさは?【画像あり】
  5. 妊娠14週目の胎児の状態は?
  6. 妊娠14週の赤ちゃんのエコー検査【動画・画像あり】
  7. 妊娠14週目に胎動は感じる?
  8. 妊娠14週目の注意点!流産の確率は?
  9. 妊娠14週に性別はわかるの?
  10. 妊娠14週目の過ごし方のポイント5選!注意点も!
  11. 安定期までもう少し!

「後期流産」の確率は約1.6%

「初期流産」は流産全体の90%を占め、残りの10%が「後期流産」です。また、妊婦さん全体の約15%が初期流産の可能性があると言われており「後期流産」の確率は妊婦さん全体の約1.6%と大幅に確率は減少します。

流産しかけている状態である切迫流産にも注意が必要です。流産になるよりも切迫流産となる妊婦さんが多く、胎児の命は助かりますが危険な状態であることには変わりありません。ストレスや身体の負担になるようなことは避けることが何よりも重要です。切迫流産も出血と腹痛がサインとなります。仕事をしている妊婦さんもできるだけ無理せずに過ごしましょう。

「後期流産」は母体が原因で起こる?

「初期流産」は胎児の染色体異常が原因となることがほとんどですが「後期流産」は母体が原因であることが多いと言われています。主な原因としては、子宮奇形や子宮筋腫などの子宮内の異常や子宮内での細菌感染などです。ただし「母体が原因」とはいっても、どうしようもないことの方が多いので神経質になりすぎてストレスを抱えないようにしましょう。

後期流産は早期に発見し対策を取ることで流産を免れることができる可能性があります。細菌感染の予防法としては、陰部を清潔にすることが大切です。トイレで陰部をふき取る際にも前から後ろに拭くようにする、下着をこまめに取り換える、洗濯の際に靴下や汚れているものと下着を分けて洗う、などすることで感染症対策になります。

強い腹痛や出血には注意を

流産や切迫流産の兆候としては、強い腹痛や出血が挙げられます。お腹の痛みは子宮が広がる痛みということもあるため妊娠中は感じやすくなっていますが、自己判断は非常に危険です。いつもと違う痛みを感じたり出血があれば、すぐに産婦人科に相談しましょう。

出血や腹痛は安静にしていることで治まってくる場合もありますが、一度赤ちゃんの様子を医師に見てもらった方が安心です。出血があったり腹痛を感じたりした場合は、すぐに診てもらい対処してもらうことで大事に至らずに済む場合もあるでしょう。

妊娠14週に性別はわかるの?

胎児の性別は受精した段階で決まっており、妊娠14週の胎児は外陰部が完成する時期になります。赤ちゃんの性別はどんなご夫婦も気になりますよね。しかし妊娠14週では性別がわかる赤ちゃんはかなり少ないようです。

カズヤ先生

産婦人科医

エコー検査時の胎児の胎勢にもよりますが16週から20週前後が多いです。

まだ正確に性別は判別できない

妊娠14週目の赤ちゃんは身体がまだまだ小さく、エコーで性別を見るということはかなり難しいようです。男の子っぽい、あるいは女の子っぽい、と産婦人科医から言われることもあるかもしれませんが、まだ正確に判別することはできないことが多いでしょう。

性別は妊娠中期にはっきりとわかる

妊娠中期の妊娠5ヶ月~妊娠7ヶ月のあいだに胎児の性別がはっきりとわかる場合が多いでしょう。妊娠中期に入ると赤ちゃんの身体も大きくなり、エコーに外陰部がはっきりと映るようになるからです。ただ、赤ちゃんの体勢によってはなかなか性別の判断がつかないこともあるので、楽しみに待ちましょう。

(胎児の性別判断については以下の記事も参考にしてみてください)

胎児の性別の判断はいつからつく?間違いもある?エコー写真で見分け