つわりがひどい…!楽になる方法10選!入院が必要な場合も?体験談あり

【医師監修】「つわりがひどい」と悩んでいる妊婦さんはいませんか?つわりにはいくつかの種類があり、楽になるための対処法もさまざまです。また、重度の「妊娠悪阻」になると入院が必要になります。今回は体験談と共に、つわりがひどいときに楽になる方法10選などについてご説明します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. つわりはなぜ起こるの?
  2. 症状がひどいつわりの種類は?
  3. つわりがひどい!いつまで続く?
  4. つわりがひどいと赤ちゃんに影響はあるの?
  5. つわりがひどいとき楽になる方法10選
  6. つわりがひどいと入院になることも
  7. ひどいつわりの「妊娠悪阻」とは?
  8. 妊娠悪阻の治療は?
  9. つわりがひどいときに病院に行く目安は?
  10. つわりがひどいときは無理をせず病院へ

妊娠悪阻の第二段階では、肝機能に異常がみられるようになります(※2)。肝臓からケトン体が作られ、代謝異常による中毒症状が現れるでしょう。この段階でも嘔吐が続き、体重がどんどん減少します。また脱水症状も悪化し、口が乾燥することで口臭が強くなるのも症状のひとつです。さらに「黄疸が出る」「脈拍数の増加」「血圧の低下」といった状態に陥ります。

妊娠悪阻の段階【第三期・脳に障害がみられる】

最もひどい妊娠悪阻の第三段階の時期には、脳に障害がみられることになります(※2)。嘔吐は治まらず、身体はふらついて歩けないほどになるでしょう。この段階では「幻覚や幻聴」「5kg以上の体重減少」「体温の異常な低下」といった症状が特徴です。最悪の場合は意識混濁や昏睡状態に陥ることもあり、妊娠継続が難しくなります。

増田陽子

内科医

妊娠悪阻は正式な病気に入ります(日本産婦人科学会)。またこれ以外の症状でも妊娠悪阻の診断がくだされる場合があります。ですので、悪阻だからといって甘く見ないようにしてください。

妊娠悪阻の治療は?

ここまで妊娠悪阻の症状についてご説明してきました。その中で「妊娠悪阻はどんな方法で治療するの?」と気になった方もいますよね。ここからは、妊娠悪阻の治療についてご説明していきます。妊娠悪阻の初期の段階では、食事療法や安静療法の処置を行います。食事が摂れず入院が必要な場合は、点滴療法や薬物療法の処置を受けることになるでしょう(※2)。

入院した場合は点滴をしているうちに症状も楽になり、食事も少しずつ口にできるようになります。回復すると食事療法に切り替え、十分に食事が摂れるようになれば退院が可能です。入院期間は症状によって異なりますが、基本的には1~2週間ほどで退院できます。

先輩ママ

30代前半

重度の妊娠悪阻で、1ヶ月ほど入院したよ。毎日嘔吐して、動悸にめまいもひどくて常に点滴してた。体重も激減しちゃって「なぜこんなにつらい思いをしなきゃいけないの?」っていつも泣いてたけど、赤ちゃんが双子だって分かってびっくり。それでつわりも重かったのかな。

個人差はありますが、双子を妊娠するとつわりが長引いたり重くなったりする傾向がみられます。双子の場合「胎盤が2つ作られること」「1つの胎盤が大きくなること」が影響しているのでしょう。

女性

30代後半

子どもが二人いるんだけど、どっちもひどい妊娠悪阻で入院してた。24時間点滴を打ってもらって、吐血した日もあったよ。一人目のときは早い時期から3ヶ月入院したけど、結局つわりは出産まで終わらなかった。体重も10キロ以上減ってガリガリになっちゃった。

重度の妊娠悪阻の場合は、入院も長期にわたります。母子の命に関わるレベルの妊娠悪阻であれば、入院を続けるのが最も適切な処置であると言えるでしょう。

つわりがひどいときに病院に行く目安は?

「妊娠は病気じゃないから」と辛いつわりを我慢している妊婦さんも多いものです。しかし、つわりが妊娠悪阻まで悪化する前に病院へ行くことが非常に重要です。ただ、つわりは個人差が大きいため「病院を受診する基準が分からない」と迷ってしまうこともあるでしょう。病院を受診する目安としては、以下の項目が挙げられます。

●嘔吐が全く止まらず食事も水分も摂ることができない
●妊娠前よりも5%以上体重が減少している
●めまい、激しい頭痛などの脱水症状が疑われる
●尿量や尿の回数が減少している

つわりがひどい!病院へ行く際にチェックしておくこと

ひどいつわりで病院を受診する際には、以下の項目について伝えると良いでしょう。これらの項目を参考に医師が適切な処置を行います。可能であれば、細かく記録してメモをとっておくのがおすすめです。

●1日に嘔吐した回数
●食事・水分の内容と摂取量
●1日のトイレの回数
●妊娠前の体重と現在の体重

つわりがひどいときは無理をせず病院へ