羊水過少症とは?原因や症状は?羊水が少ないと障害が残る?体験談あり

【医師監修】羊水はお腹の赤ちゃんを守ってくれる大切なものです。羊水の量が少ない状態になることを羊水過少症といいます。羊水が少ないと胎児の発育に影響が出るかもしれません。羊水過少症の原因や症状とはどんなものでしょうか。予防法や治療法についても、体験談を交えながら紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 羊水はどんな働きをする?
  2. 羊水過少症とは
  3. 羊水過少症になる原因は?
  4. 羊水過少症の症状は?
  5. 羊水過少症は胎児にも影響がある
  6. 羊水過少症の予防法と治療法
  7. 羊水過少症の原因を知り予防に努めよう

羊水過少症で一番多いケースが前期破水です。前期破水とは陣痛が来る前に見られる破水のことで、妊婦の喫煙と関係があると指摘されています(※3)。前期破水が起こると羊水の量が保てなくなるため、喫煙はやめましょう。副流煙の影響もあるので、家族の協力も必要です。妊娠高血圧症候群や、胎盤が正常に働いていない時も羊水過少症になるリスクがあります。


先輩ママ(妊活経験あり)

20代

36週で前期破水してしまった…もちろん「羊水過少症」と診断され、そのまま入院。でも赤ちゃんは大丈夫だったから、次の週には誘発剤を使って無事出産できました!

(破水については以下の記事も参考にしてみてください)

破水とは?種類がある?色・量・匂いでの見分け方!体験談も!

胎児が原因で羊水過少症になる場合

妊娠週数が早いうちに羊水過少症と分かる場合は、胎児に先天性の異常がある可能性が考えられます。胎児の腎機能に異常があると尿がうまく作れず、羊水が少なめになってしまうのです。胎児の腎機能は正常でも、子宮や胎盤の血流低下の影響を受け、胎児の尿の生産が減ってしまうこともあります。

羊水過少症の症状は?

羊水過少症になると、胎児の成長や正常な分娩にも心配が及びます。しかし羊水が少なめかどうかは、妊婦自身では把握できません。それでも、羊水過少症になると現れる症状について知っておけば、早めに気付いて対策をとることができるかもしれません。

羊水過少症の症状【胎動が少なくなる】

羊水にぷかぷかと浮かんでいる中で手足を動かす赤ちゃんですが、羊水が少なめになってしまうと動きづらくなります。母体には胎動が減るという形で現れます。胎動は赤ちゃんの元気のバロメーターの一つです。胎動の様子が明らかに少なくなったと感じる時は、医師に相談しましょう。

(胎動については以下の記事も参考にしてみてください)

胎動カウントとは?いつからやるべき?やり方や平均も知りたい!

羊水過少症の症状【お腹を触ると胎児が分かる】

羊水は外からの刺激に対しクッションの代わりをしています。羊水過少症になると、お腹を触ったときに胎児の様子が分かってしまうのです。あおむけに寝てお腹を触ると胎児の頭の位置が分かるなどの自覚症状がある場合、羊水過少症の可能性があります。

先輩ママ

20代

寝ているときにお腹をさすったら、赤ちゃんの頭の感触がハッキリと。病院に行ったら羊水過少症だって。やっぱり羊水が少ないから感触があったんだと納得。とにかく安静にしてます。

羊水過少症の症状【妊婦のお腹が小さい】