常位胎盤早期剥離とは?症状や原因は?兆候はある?予防できるの?
【医師監修】お腹の赤ちゃんに栄養や酸素を送るために重要な役割を担っている胎盤。通常胎盤は出産後に子宮から剥がれ落ちます。しかし、出産が終わる前に胎盤が剥がれてしまう病気が常位胎盤早期剥離です。常位胎盤早期剥離の症状や原因、兆候や予防できるかなどについて解説します。
3.常位胎盤早期剥離の原因【喫煙】
喫煙をしていると胎盤の血管が収縮し、急激に血流が悪くなります。そのことで胎盤が壊死する確率があがる場合もあるのでとても危険です。妊娠中の喫煙は、お腹の赤ちゃんにいいことはひとつもありません。赤ちゃんのためにも、ご自身のためにもやめることをおすすめします。副流煙も注意が必要のため周りの人に配慮してもらうことも大切です。
カズヤ先生
産婦人科医
この中でも喫煙は特に厳禁です。 妊娠中の喫煙は、妊娠高血圧症候群と密接な関連があり、さらにそこから胎盤早期剥離へと繋がる可能性も高まります。 どちらも母体、胎児にとって生命に危険を及ぼす可能性のある非常にハイリスクな合併症です。 自分の意思で防ぐことができるので、非妊娠時に喫煙されている方は、強い意志を持って禁煙してください。
4.常位胎盤早期剥離の原因【胎児奇形・子宮内胎児発育遅延】
胎児奇形の場合、胎盤の構造異常による原因がほとんどです。胎盤の構造異常による原因が常位胎盤早期剥離を発症する確率を高める可能性があります。重度の子宮内胎児発育遅延の場合は、妊娠高血圧症候群である確率が高いといえるでしょう。
5.常位胎盤早期剥離の原因【前期破水】

前期破水が起きると子宮内に雑菌やばい菌などが侵入する可能性があります。雑菌の侵入により炎症が起きると、常位胎盤早期剥離を引き起こすリスクが高まるのです。また破水によって子宮と胎盤にズレが起こり、胎盤が付着している部分に血液が流れ込むことによって胎盤が剥がれる確率が高くなります。
(破水については以下の記事も参考にしてみてください)
常位胎盤早期剥離の兆候

常位胎盤早期剥離を発症しても、軽症の場合は妊娠後期によくある症状と見分けがつきにくいため判断に迷う方も多いでしょう。注意したい常位胎盤早期剥離の兆候について説明します。この兆候に心当たりがある方は、個人で判断しないで早めに病院に受診しましょう。
1.常位胎盤早期剥離の兆候【不正出血が起きる】

不正出血という原因もあります。軽症の場合は出血量も少量のため気づきにくい場合がありますが、見た目には少量の出血でも子宮内では大量出血している確率が高いため注意が必要です。気づいてもあまり気にしないでいる妊婦さんもいらっしゃるようですが、自己判断せずに医師の診察を受けましょう。
(妊娠後期の出血については以下の記事も参考にしてみてください)
2.常位胎盤早期剥離の兆候【下腹部痛】
常位胎盤早期剥離を発症した時の腹痛は波があるわけではなく、ずっと痛みがあるのが特徴です。したがって、腹痛が起きても気づいたらおさまっていたりする場合はそれほど心配ありません。しかし、ずっと痛みが続くような場合は常位胎盤早期剥離の兆候の可能性もあるため注意が必要です。
(妊娠後期の腹痛については以下の記事も参考にしてみてください)
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