妊婦は牛乳を飲んでいい?妊娠中は適正量がある?胎児への影響は?

【医師監修】妊婦さんの妊娠中の食事は、胎児への栄養となっているため、気をつけることが多くあります。そんな妊娠中の食事の中でも今回は牛乳にスポットを当ててご紹介していきます。妊婦さんが牛乳を飲むことによって胎児のアレルギーへの影響や適正量について見ていきましょう。

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専門家監修
島袋史
ゆいクリニック(沖縄市)院長。琉球大学医学部卒業。「生まれてからもずっと結ばれていたい」という母と子の想いに応えることが出来るような、祝福に満ちた場を創りたいという想いの下、・・・
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Contents
目次
  1. 妊婦さんは妊娠中に牛乳を飲んでも大丈夫?
  2. 妊娠中の牛乳摂取のメリット
  3. 妊娠中の牛乳摂取のデメリット
  4. 妊娠中の牛乳摂取には適正量がある?
  5. 妊婦さんの牛乳摂取による胎児へのアレルギーの影響は?
  6. 牛乳が苦手な妊婦さんは?
  7. 妊娠中は豆乳を飲んではいけない?
  8. 妊娠中は栄養満点な牛乳を上手に取り入れよう

妊婦さんの牛乳摂取による胎児へのアレルギーの影響は?

妊婦さんが最も気になるのは、妊娠中にアレルギーの原因となるものを摂取したら、赤ちゃんがアレルギーを発症してしまうのではないかということではないでしょうか。結論としては、妊娠中の食事がアレルギーに関わることはないとされています。

妊婦さんの牛乳摂取による胎児へのアレルギーの影響【牛乳・卵・小麦の三大アレルギー】

さまざまな種類のあるアレルギーの中で「牛乳」「卵」「小麦」が三大アレルゲンととして知られています。他には「甲殻類」「ピーナッツ」「大豆」「魚」などがアレルギーの原因となることが多い食材です。(※1)

アレルギーになると発作が起き、命の危険に晒されてしまう可能性もあります。食事には気を使うほか、食べたくても食べられないつらさもあるでしょう。親であればできることなら子供がアレルギーにならないようにしてあげたいと思うものです。

妊婦さんの牛乳摂取による胎児へのアレルギーの影響【胎児のアレルギーに影響しない】

妊娠中に摂取したものが赤ちゃんのアレルギーを引き起こすかどうか、気になる方も多いかもしれません。しかし、たとえ妊娠中に妊婦さんが牛乳を飲んだからと言って、赤ちゃんのアレルギーの発生に関係するということはありません。

赤ちゃんがアレルギーを発症する可能性があるのは、母親やきょうだい、親族などに特定のアレルギーがある場合です。体質遺伝によって赤ちゃんにも影響が出ることがあります。

育つ環境や赤ちゃん自身が食べるものによってもアレルギーが発症するようです。したがって、牛乳・卵・小麦などの食材には、赤ちゃんが生まれてからは気をつける必要があるでしょう。

島袋史

産婦人科医

小麦もアレルギーとしてとても心配な食材です。特にパンは添加物も多くできるだけ避けることがおすすめです。「パンと牛乳は今すぐやめなさい! 」内山葉子 (著) こちらを読むとよく理解できると思います。

妊婦さんの牛乳摂取による胎児へのアレルギーの影響【卵や小麦粉の適正摂取量】

妊娠中に牛乳や卵、小麦を摂取したからと言って、赤ちゃんに牛乳アレルギーや卵アレルギーが発症することはありません。しかし、妊婦さん自身がひとつの食材の過剰摂取することで、アレルギーを発症することはあります。注意しましょう。

卵の1日の適正量は、特に定められているわけではありません。2~3個食べても問題ないとされています。卵にも良質な栄養素がたくさん入っているので、毎日摂りたい食材のひとつ。しかし、脂質が多く含まれる卵も食べ過ぎには注意が必要です。卵の摂取は1日1個を目安にするとよいでしょう。

小麦粉の適正量も特に定められていません。小麦粉はほぼ炭水化物であり、糖質も多く含まれており、できるだけパンやパスタなどより、お米を中心とした和食を食べることをおすすめします。その方が栄養バランスに優れているからです。小麦粉が材料のものはなるべく控え、お米で作られた食品を食べるように意識するとよいでしょう。

島袋史

産婦人科医

卵を含めたタンパク質には遅延型アレルギーを起こすリスクがあります。そのため、ヨーグルトや卵など、毎日食べるのでは無く、3日に1日はお休みする日をもうけるようにしましょう。