赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?初期症状・原因・対策法など紹介!

【医師監修】人見知りはほとんどの赤ちゃんが通る道ですが、ママにとっては最初の関門!赤ちゃんが人見知りする時期や、原因・初期症状、さらに対策・予防法まで全て紹介します。赤ちゃんの人見知りについてよく知って、赤ちゃんと一緒に楽しく乗り切りましょう。

Contents
目次
  1. 赤ちゃんが人見知りする時期はいつからいつまで?
  2. 赤ちゃんの人見知りの原因は?
  3. 赤ちゃんの人見知りの初期症状
  4. 赤ちゃんがパパに人見知りすることも?
  5. 赤ちゃんの人見知り・対策・予防法は?
  6. 赤ちゃんの人見知りは個人差がある!

赤ちゃんが人見知りする時期はいつからいつまで?

赤ちゃんの人見知りは、たいてい生後6ヶ月から2、3歳頃までと言われています。早い赤ちゃんなら生後3ヶ月くらいから始まり、長く続く赤ちゃんは幼稚園に入るまでかかることもあります。

ほとんどの赤ちゃんが通る道とは言え、ママ意外誰も抱っこできないとなるとつらいですよね。せっかく赤ちゃんを可愛がってくれようとしている周囲に対して、気まずく感じるママも多いことでしょう。誰にも赤ちゃんを預けられないのも、ママ1人に育児の負担がかかってしまいます。

(生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴や発育目安については以下の記事も参考にしてみてください)

【生後6ヶ月】赤ちゃんの特徴や発育目安、育児の注意点!体験談あり

赤ちゃんの人見知りの原因は?

では、まず赤ちゃんの人見知りの原因について紹介します。赤ちゃんの人見知りに頭を抱えているママも、赤ちゃんがなぜ泣いているのかがわかれば安心するのではないでしょうか。赤ちゃんの気持ちに寄り添って、人見知りによるストレスを解消できるかもしれませんね。

人見知りの原因【赤ちゃんの視力が発達】

人見知りの原因の1つは、赤ちゃんがママとママ以外の人の区別がつくようになることです(※1)。赤ちゃんは生後すぐはほとんど目が見えておらず、色も白黒、グレーなどのモノトーンしか識別できません。人見知りが始まるとされる生後6ヶ月頃には、顔を近づけると人の顔のパーツがわかるほどに発達し、赤や黄色などわかる色も増えてきます。

つまり、視力が上がり、識別できる色が増えたりすることで、ママとママ以外の人を認識できるようになったのです。赤ちゃんにとってママはいつも一緒にいる安心できる存在になります。そんなママから離れて、ママ以外の人と触れ合うことで人見知りが発動されてしまうのです。

人見知りの原因【興味はあるけど怖い】

ママ以外の人に興味があるけれど怖いという、赤ちゃんの矛盾した感情が原因になることもあります。単にママ以外の人が怖いのではなく、近づいてみたくても怖くてできない、という心の葛藤です。赤ちゃんの脳と情緒が発達している証拠だと考えると納得できますね。

人見知りの原因【赤ちゃんの記憶力の発達】

赤ちゃんの記憶力が発達し、いつもと違うことに敏感になることも人見知りの原因の1つです。人見知りが始まるとされる生後6ヶ月くらいから、赤ちゃんの記憶力もかなりついてきます。

抱っこしてくれる人の感触や、声、服の色味など、ママや今までよく触れ合っている人とは違うとわかるようになります。また、来た事がある場所や、家との違いなどもぼんやり見える風景からわかるので場所見知りをすることもあるでしょう。

人見知りの原因【赤ちゃんの性格】

いつもと違うことに敏感で、すぐに色々なことに感づいてしまうという性格の赤ちゃんは人見知りしやすいでしょう。一方で、全く人見知りをしない赤ちゃんもいます。人見知りをしないとなると、逆に大丈夫なのかと発達の遅れや病気を疑ってしまうママもいるかもしれません。

しかし、赤ちゃんの性格によって、人見知りの症状が出る子も出ない子もいますので、すぐに病気だと決めつけないでくださいね。人見知りでよく泣く場合も、全く人見知りをしない場合も、ママの育て方や赤ちゃんの発達に問題があるわけではありません。赤ちゃんによって違うのだなとあまり気にせずに受け止めましょう。

新井昇子

小児科医

人見知りは赤ちゃんの精神的な発達の証拠です。その子によってどのくらい続くのかも違いますので、無理になれさせようとしなくていいと思いますよ。 逆に人見知りが全くないというのは、発語が遅い、人に興味を示さないなどと合わせて発達障害の兆候として出てくることもあります。 この場合は総合的に判断が必要になってきますので、人見知りがないというだけで発達障害と決めつけず、小児科医と一緒に経過を見ていくのが良いと思います。 ちなみにうちの娘は人見知りが少しありましたが、それほどひどくなく、おもちゃや自分の興味のあるものがあればどんな場所、どんな環境でも大丈夫なタイプでした。 息子は人見知りは全くなく、人にとても興味のある子で、どんな場所でもどんな人にでも愛想を振りまいていました。 こどもが4歳と7歳になり思うことは、これらの性質はもって生まれたもので、その子の特性として尊重していける環境があると、親も子供もストレスが少ないかなということです。 良い悪いの判断は必要ありません。そのままのその子の性質を見て対処していきましょう。