子供のおしっこ(尿)の色が変!茶色は病気?症状別の原因・対処法、受診の目安など!

子供のおしっこ(尿)の色は健康のバロメーターです。いつもと違う色の尿だと心配になる方も多いでしょう。子供のおしっこの異常について、《濁ってる》《濃い》《赤い》など色別や、《少ない》《多い》など量別に原因・対処法、受診の目安を紹介します。参考にしてください。

( 2ページ目 )
Contents
目次
  1. 子供のおしっこ(尿)の色が変なのは病気?異常なケースとは?
  2. 子供のおしっこの色が《濁ってる》場合の原因・対処法
  3. 子供のおしっこの色が《濃い》場合の原因・対処法
  4. 子供のおしっこの色が《赤い》場合の原因・対処法
  5. 子供のおしっこの量が《少ない》場合の原因・対処法
  6. 子供のおしっこの量が《多い》場合の原因・対処法
  7. 子供のおしっこ(尿)の色・量に異常がある時は要注意

子供のおしっこの色が《赤い》場合の原因・対処法

子供のおしっこが赤い色だったら「血尿が出た」と驚く方がほとんどでしょう。おしっこの色が赤いと判断する際は、目で見てわかる肉眼的血尿と尿検査でわかる顕微鏡的血尿があります。子供の血尿のほとんどが顕微鏡的血尿です。

血尿を伴う病気に尿路結石、急性腎盂腎炎、膀胱炎

血尿を伴う病気には尿路結石(腹痛)、急性腎盂腎炎(高熱)、膀胱炎(排尿痛)があります(※2)。血尿と他の症状で、どちらの症状が先に出るかは子供によって個人差があるでしょう。症状によっては入院に繋がることもあります。気になる症状があれば、おしっこの状態と併せて確認しましょう。体が疲れていると、急性腎盂腎炎、膀胱炎など感染症にかかりやすいので注意が必要です。

赤っぽいおしっこは薬が原因かも

血尿とはないけれどおしっこがやや赤茶色の場合は、薬が原因かもしれません。便秘、抗生物質、糖尿病の薬はおしっこの色が赤くなることがあります。処方箋の注意書きにも記載してあるので、確認すると安心です。

子供のおしっこの量が《少ない》場合の原因・対処法

人間の体の60%は水分です。体の老廃物がおしっことして排出されているため、極端におしっこの量が少ないと脱水になっていないか心配になります。病気以外で、おしっこの量が少ない場合は、大量に汗をかいたとき、下痢をしたときなどが考えられます。体の水分が汗や下痢で出てしまっているため、おしっこが少量になったのでしょう。

病気の場合は慢性腎炎や急性腎炎か

おしっこが少ない症状の病気の場合には、慢性腎炎(むくみ・血尿)や急性腎炎(咽頭痛・発熱)が疑われます(※3)。別の症状も出ることがほとんどです。まれですが、子供が感染しやすい溶連菌の合併症として急性腎炎になることもあります。溶連菌は4~10歳の子供の感染が多い病気です。

病気の際はおしっこの異常以外にも症状があるので、早期受診で病気を長引かせないようにしましょう。下痢などでおしっこの量が少ない時は、こまめな水分摂取がおすすめです。疲れていて脱水症状が出ているのであれば、だんだん黄色~茶色のおしっこへ戻ってきます。しばらく症状が続くならば、病院へ受診してみてくださいね。

子供のおしっこの量が《多い》場合の原因・対処法

おしっこは体の老廃物として排出されますが、一定量は膀胱にためておけます。子供のおしっこの量や回数が多い場合は、利尿作用のあるものを飲んだか確認しましょう。喉が渇いていると、子供は一気に飲み物を飲んでしまうことがあります。一度に大量の水分をとると、おしっこの量も一時的に増えます

おしっこの回数が多いと頻尿、尿路感染症か

一方、子供のおしっこの回数が多いと頻尿(ひんにょう)かもしれません。病気が原因の頻尿は尿路感染症の可能性があります。雑菌が尿道から膀胱へ入ると、膀胱炎になります。雑菌のは主に大腸菌が原因となるため、うんちを拭(ふ)く際は前から後ろへ拭きましょう。向間違ったおしりのケアをすると感染するリスクがあります。覚えておきましょう。

膀胱炎の疑いも

膀胱炎も疑われます。膀胱炎は頻尿になり痛みが出ます。痛みでトイレを嫌がる子供もいるでしょう。しかし、おしっこを我慢すると膀胱炎の症状が重くなることがあります。おしっこを我慢させない、おむつならすぐに替える、うんちを拭く際は前から後ろへ向かって拭く、などに注意してください。子供に膀胱炎の疑いがあればすぐに受診しましょう。症状が軽ければ投薬治療ですみます。

(おむつはずしの時期については以下の記事も参考にしてみてください)

おむつはずしの時期はいつから?トイレトレーニングを進めるコツや体験談も!