子供の中耳炎の症状は?自然治癒でOK?治療は必要?40度の高熱でお風呂はNG?

子供の中耳炎について症状と原因、治療法、保育園や学校に行けるかなど説明しています。幼児に多いのが風邪の後になる急性中耳炎。耳の痛み、耳垂れ、熱などの症状があり、自然治癒が難しい病気です。病院での薬などの治療を怠ると滲出性中耳炎へと移行するので注意が必要です。

目次

  1. 中耳炎ってどんな病気?
  2. 中耳炎の種類と原因
  3. 子供の中耳炎の症状は?痛み・耳垂れ・熱など
  4. 子供が耳を痛がる時の応急処置
  5. 子供の中耳炎は自然治癒でOK?治療は必要?
  6. 子供が中耳炎で保育園・幼稚園・学校は行ける?
  7. 中耳炎の子供はお風呂・プールに入れる?
  8. 子供の中耳炎について知っておこう

中耳炎の治療が遅れると耳の聞こえが悪くなるのでは……と過剰に心配するママもいます。しかし、多少治療が遅れても中耳炎の経過は変わりません。耳垂れが出てきたとしても、急いで病院に行く必要はありませんよ。

急性中耳炎の治療方法

急性中耳炎にかかったら、最後まできちんと治療を行うことが重要です。適切な治療を行えば、ほとんどの場合きちんと完治します。しかし、あまりにも痛い治療だと子供が嫌がり、なかなか通院を続けることが難しいですね。

小児耳鼻咽喉科学会が提唱している『小児急性中耳炎の診療ガイドライン(2009年版)』によると、急性中耳炎の治療方法は以下の通りです。軽症、中等症、重症により①~④の適切な治療を行います。(※3)

①細菌を殺す。増殖を抑えるため、抗生剤を服用
②熱や痛みがある時は解熱消炎鎮痛剤を服用
③抗生剤が主成分の点耳薬の処方(ステロイド剤が配合されている場合あり)
④耳だれが出ている場合、鼓膜に穴を開けて膿をだす「鼓膜切開」処置

軽症なら抗生剤を使用しなくても治りますが、中等症や重症の場合はサワシリン・ワイドシリン・パセトシンなどの抗生剤を5日間使用することになります。 効果が見られない時はは抗生剤の量を増やしたり、細菌に効果がある「クラバモックス」という抗生剤に変更して10日間服用することになるでしょう。

それでもなお効果が出ない時は「メイアクト」という強い抗生剤を使ったり、抗生剤の点滴を行うことが推奨されています。抗生剤を投与した3~4日後は病態の推移を観察するため、かかりつけの耳鼻科に通院することになるでしょう。

また、抗生剤を投与した3~4日目後には病態の推移を観察する必要があるため、かかりつけの耳鼻科に通院する必要があります。


滲出性中耳炎の治療

問診によって滲出性中耳炎にかかっていることが分かったら、鼓膜を観察し聞こえの程度を調べてから治療の方針を決めていきます。

子供が滲出性中耳炎にかかっていたら、そのほかの鼻や喉の病気にかかっていないか検査し、同時に治していくことになるでしょう。慢性副鼻腔炎(ちく膿症)・アレルギ-性鼻炎・咽頭炎・ぜん息などの病気にかかった時、耳管を悪くしたり咳が原因で細菌を中耳に運びやすくなっていたりするからです。

滲出性中耳炎には、確率した治療法はありません。また、投薬によって改善するという医学的な根拠もありません。子供が滲出性中耳炎になった時は、まず聞こえや発音などの発達が妨げられないように経過観察をします。3ヶ月以上症状が続くようであれば「耳管通気療法」を行うことになるでしょう。

「耳管通気療法」は、中耳腔の水を抜くため鼓膜にチューブを挿入する治療法です。鼓膜を切開して水を抜いた後チューブを差し込み、固定させます。数ヶ月間チューブを入れたまま鼻や喉の治療を行います。チューブは数ヶ月後に自然と落ちることがほとんどですが、落ちない時は病院で除去をします。

チューブを入れた穴は自然とふさがることがほとんどですが、穴がふさがるまでは医師にきちんと経過を確認してもらいましょう。

子供が中耳炎で保育園・幼稚園・学校は行ける?

子供が中耳炎になった時、薬さえ飲ませていれば保育園や学校に行かせて良いのか、など悩んでしまうママは多いです。急性中耳炎の時は、炎症の程度を見て通園や登校の判断をしましょう。

炎症が軽く微熱程度でさほど耳の痛みを訴えない時は、1日学校を休ませる程度で問題ありません、しかし、炎症が強く発熱や激しい耳の痛みがある場合は、学校を2~3日休む必要があります。この間は医師から処方された薬を飲み安静に過ごさせてください。

発熱や耳の痛みのある時期を過ぎれば登校や登園は可能ですが、体育の授業は見学した方が良いでしょう。

中耳炎の子供はお風呂・プールに入れる?

夏の時期や子供がスイミングスクールに通っていている場合は、中耳炎の子供をお風呂やプールに入れても良いのか悩んでしまいますね。

一昔前は、中耳炎の子供をプールに入れてはいけないと言われていました。しかし現在では、特別指示がなければ子供をプールに入れることが可能です。耳に水が入り中耳炎が悪化することもありません。ただし、鼻水が出ている時は中耳炎の症状が悪化する可能性があるためプールを控えましょう。(※4)

また、温まると炎症が悪化するので入浴は控えましょう。シャワーだけなら体を温めすぎないので問題ありませんが、子供が痛がっている方の耳に水を入れないよう注意してください。

(中耳炎の時、プールに入れるのかについては以下の記事も参考にしてみてください)

中耳炎でプールに入れる?滲出性・急性で変わる?耳栓が必須?注意点も!

子供の中耳炎について知っておこう

中耳炎は風邪やインフルエンザなどの感染症にかかったとき、細菌やウイルスが中耳に入り込むことが原因で起きる病気です。中耳炎にかかる子供は多くいますが「みんなかかりがちな病気だから大丈夫」と油断してはいけません。自然治癒を待っているうちに悪化し、痛みを感じたり耳の聞こえが悪くなったりする可能性があるからです。

子供の機嫌が急に悪くなる、耳をしきりに気にする……など、少しでも気がかりなことがあったら耳鼻科医に相談しましょう。万が一子供が中耳炎になっていたら、完治するまでしっかり薬をのみ、通院を続けることが重要です。

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