妊娠中期の腹痛の原因は?注意すべき下腹部痛・胃痛はどんな痛み?

【医師監修】妊娠中期は安定期に入るので安心される方が多いと思います。そんな時に腹痛や胃痛があると心配になりますよね。受診をした方がよいのか、それとも自宅で安静にしながら様子見でよいのか…妊娠中期に起こりやすい腹痛・胃痛の種類に分けてご説明します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊娠中期の腹痛
  2. 妊娠中期の問題のない生理的腹痛
  3. 妊娠中期の生理的腹痛はなぜ起こるのか
  4. 妊娠中期の注意の必要な腹痛
  5. 妊娠中期の注意の必要な腹痛の見分け方
  6. 腹痛に伴う症状
  7. 妊娠中の腹痛を改善する方法
  8. お腹の上が痛む胃痛
  9. 妊娠中期から胃痛を起こしやすい
  10. 胃痛の対処方法
  11. 腹痛・胃痛で不安な時は病院を受診

妊娠して早い人だと16週頃、遅い人だと22週頃から胎動を感じ始めます。赤ちゃんにもよりますが、外から見てもどこを蹴っているのかわかるくらい激しい胎動の子も。

胎動が激しいとお腹がキューと張って硬くなり、痛いと感じますが、胎動がおさまり安静にしていて腹痛もおさまるようなら不安に思わなくても大丈夫です。お腹の赤ちゃんが無事元気に成長している証拠なので安心してください。

妊娠中の便秘からくる腹痛

妊娠中期以降、お腹が急激に大きくなると腸が圧迫され、便秘になりやすくなると同時に腹痛も感じやすくなります。かかりつけの医師に相談すれば便秘薬をくれるので、便秘対策をしても改善が見られない場合は病院で相談してみてください。妊娠中は多くの妊婦さんが抱えるマイナートラブルなので快く対応してもらえますよ。

(妊娠中期の腹痛については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の下痢や腹痛の症状って大丈夫?原因と対処法について解説!
妊娠中期のお腹の張りの原因は?対処する方法はあるの?

妊娠中期の注意の必要な腹痛

妊娠中期以降の危険な腹痛は早産や死産につながるケースもあるので病院を受診するようにしてください。ご自身で「注意の必要な腹痛なのか」「問題のない腹痛なのか」と判断に迷う場合は、電話で医師に相談して指示を仰ぐようにしましょう。

(初期の腹痛の場合については以下の記事も参考にしてみてください)

着床出血は痛みを伴う?腹痛は危険?生理痛との違いは?
排卵後に腹痛が…!もしかして妊娠!?実体験紹介!下腹部痛は危険?

妊娠中期の注意の必要な腹痛の見分け方

日頃の生理的腹痛とは違う痛みの場合や、腹痛以外の症状がある場合は、まずは冷静に「どの程度の痛みがあるのか」「チクチク痛いと感じるのか鈍痛のような腹痛なのか」「痛みがどの程度続いているのか」など受診した時にすぐに医師が判断しやすいように状況を整理しておきましょう。

長時間腹痛が続く

規則的な鈍痛がお腹全体に広がっており、何時間も腹痛が続いている場合、陣痛が始まっている可能性があります。1時間に6回以上の痛みが規則的に来ている場合はすぐに病院を受診しましょう。

また、陣痛と似たような腹痛で前駆陣痛があります。前駆陣痛はチクチクとした痛みから波のように不規則な腹痛がくるのが特徴です。安静にして痛みが引いていくようであれば様子をみても大丈夫。前駆陣痛は本番の出産に向けての練習のようなもので、この段階ではまだ出産することはありません。

中期に入ってからの腹痛に伴う出血