体外受精(IVF)とは?手術の流れやスケジュール!費用や確率は?
【医師監修】高度不妊治療として行われている体外受精には「体外受精って費用がかかりそう」「妊娠の確率はどのくらい?」「治療の流れやスケジュールは?」などの疑問が多く、不安もありますよね。今回は体外受精にかかる費用や、治療の流れとスケジュール、妊娠の確率についてご説明します。
体外受精(IVF)での妊娠・出産・流産の確率は?
不妊治療を行っている方の「タイミング法」「人工授精での妊娠率」は一桁台となっていますが、体外受精ではどのくらい妊娠確率があるのでしょう?また体外受精での出産率と流産率も気になりますよね。それぞれの確率について下記で詳しく紹介しましょう。
体外受精(IVF)での妊娠・出産・流産の確率は?【年齢ごとの体外受精での妊娠の確率】
年齢が若ければ若いほど、子宮内の環境が良い状態にある場合が多いので妊娠率も高いです。米国の調べでは35歳未満の女性の40%強以上が体外受精の妊娠に成功し、その90%弱が出産にいたるそうです。(※2)
各年齢ごとに妊娠の確率の目安を下記に記したので、ご自身の年齢と照らし合わせて参考にしてください。
●25歳~29歳:40%
●30歳~34歳:35%~40%
●35歳~39歳:25%~35%
●40歳~44歳:5%~25%
●45歳~:~5%
カズヤ先生
産婦人科医
体外受精は、受精卵を直接移植する手技ですので、自然な妊娠の確率よりは妊娠確率はどの年代でも高くなるのが特徴です。
体外受精(IVF)での妊娠・出産・流産の確率は?【新鮮胚移植での妊娠の確率】
新鮮胚移植は採卵と同じ周期に胚を移植する方法です。胚を凍結のダメージから守る事ができますが、体が採卵に向けて刺激を受けていた状態なので着床に適していない場合もあります。胚盤胞移植の妊娠率は以下の通りです。
●25歳~29歳:40%~50%
●30歳~34歳:35%~40%
●35歳~39歳:25%~35%
●40歳~44歳:10%~25%
●45歳~:~10%
体外受精(IVF)での妊娠・出産・流産の確率は?【凍結胚移植での妊娠の確率】
凍結胚移植は培養した胚を凍結保存し、採卵した周期とは別の周期で移植する方法です。移植に適した子宮環境を作ってから移植ができるので、新鮮胚に比べて着床率は高まります。しかし凍結胚の保存料など、金銭面的に負担がかかるのです。この場合の胚盤胞移植での妊娠率は以下となります。
●25歳~29歳:50%
●30歳~34歳:45%~50%
●35歳~39歳:30%~40%
●40歳~44歳:15%~30%
●45歳~:~15%
体外受精(IVF)での妊娠・出産・流産の確率は?【体外受精での流産の確率】
体外受精をされる方の多くは何かの疾患を持っているために、自然妊娠が難しい方がほとんどです。疾患の影響で流産が起こる場合もあります。そのため自然妊娠に比べると、体外受精の方が流産率は高くなっているのです。
●25歳~29歳:5%~10%
●30歳~34歳:10%~12%
●35歳~39歳:12%~15%
●40歳~44歳:17%~30%
●45歳~:30%~
カズヤ先生
産婦人科医
流産の確率は若干上がるといっても、自然妊娠でも概ね10%前後の確率(当然年齢ごとに確率は上昇します)で 自然流産しますので、そこまで高くはありません。
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