体外受精(IVF)とは?手術の流れやスケジュール!費用や確率は?

【医師監修】高度不妊治療として行われている体外受精には「体外受精って費用がかかりそう」「妊娠の確率はどのくらい?」「治療の流れやスケジュールは?」などの疑問が多く、不安もありますよね。今回は体外受精にかかる費用や、治療の流れとスケジュール、妊娠の確率についてご説明します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 体外受精(IVF)とは?
  2. 体外受精(IVF)はどんな人に向いているの?
  3. 体外受精(IVF)のスケジュールと治療の流れは?
  4. 体外受精(IVF)でかかる費用は?
  5. 体外受精(IVF)での妊娠・出産・流産の確率は?
  6. 勇気を出して体外受精に挑戦しましょう!

自力で卵胞を育てる「完全自然法」以外はどの治療でも排卵誘発剤を用います。注射で誘発する場合は注射によって高額になり、3万円~10万円かかります。また排卵を抑制する点鼻薬も自費となり、1本5千円~8千円かかるでしょう。

体外受精(IVF)でかかる費用は?【採卵手術にかかる費用】

採卵時には「手術処置代・麻酔などの材料代」「日帰り入院代」などさまざまな費用がかかり、まとめて「採卵費用」として請求される事が多いです。病院によって設定金額は大きく異なり、5万円~20万円程といえます。

体外受精(IVF)でかかる費用は?【胚培養にかかる費用】

胚培養でかかる費用は精子の処理費用などもありますが、ほとんどは胚培養の技術料となります。採卵費用に含まれている病院もありますが、胚培養のみのおおよその費用は5万円~10万円です。翌周期以降に移植する場合には凍結費用として別途5万円~10万円発生するでしょう。

体外受精(IVF)でかかる費用は?【移植手術にかかる費用】

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移植方法は日を空けて2個の胚を移植する「二段階移植」や、培養時に使用した培養液を移植前に子宮内に注入し着床向上を狙う「SEET法」などがあります。どの移植法を行うかによってかかる費用は変動しますが、基本的には10万円程です。

体外受精(IVF)でかかる費用は?【ホルモン補充にかかる費用】

より着床しやすく、より妊娠が継続できるように体外受精ではホルモン補充が必須となります。内服薬であれば保険適用となる事が多く、そこまで高額になる事はありません。

しかしテープ剤の場合は1枚300円のものを1日置きに6枚使用したり、膣錠の場合は1錠500円のものを1日3回使用したりとかなり費用がかさみます。妊娠判定までの約2週間でかかる費用は約2万円~5万円です。

体外受精(IVF)でかかる費用は?【妊娠判定にかかる費用】

妊娠判定は尿検査か血液検査で行われ、その検査費用は保険適用となります。エコーで子宮内に胎嚢を見る事ができた場合は妊娠成立となり、妊娠時のエコー代は保険適用されない為に自費で請求される事が多いです。またホルモン補充をしていた場合は胎盤ができ始める妊娠12週頃まで継続となるので、追加で薬代が発生します。

(不妊治療の費用については以下の記事も参考にしてみてください)

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