陣痛はどんな痛み？陣痛の始まり方や長さは？和らげる方法はある？

前駆陣痛は「本陣痛での赤ちゃんの通り道を柔軟にしておくための痛み」のことを言います。前駆陣痛は痛みの強さ・長さが不規則で、出産に繋がらないのが大きな特徴です。本陣痛のように痛みが増すことはなく、徐々に引いていきます。

「前駆陣痛は本陣痛と比べてどんな痛みなの？」とその痛みが気になっている方も多いでしょう。前駆陣痛の痛みも個人差があり例えづらいものですが、一般的には本陣痛に比べると微弱なものです。痛みが微弱であったために前駆陣痛が起きていることに気付かず「突然本陣痛が来た」と驚く方も少なくありません。

先ほども触れたように、前駆陣痛は時間経過と共に痛みが増すことはありません。不規則なお腹の張りや痛みがあり「前駆陣痛かな？」と感じたときは、しばらく安静にして状態が落ち着くのを待ちましょう。また、前駆陣痛の始まりと同時に血が混じったおりものや微量の出血がみられることもあります。これがいわゆる「おしるし」です。

おしるしは「間もなく出産が始まる」というサインですが、おしるしがみられただけであれば焦って産院に向かう必要はありません。ただ「お腹が固く張ったまま戻らない」「大量の鮮血が出始めた」などの症状がある場合はすぐ産院に連絡し、医師の指示を仰ぎましょう。

こちらの女性のように「おしるしが出てすぐに本陣痛が始まった」というケースも多いものです。前駆陣痛は個人差が大きいものであるため、全く感じることのないまま本陣痛を迎えることもあります。おしるしがみられても焦る必要はありませんが「すぐに本陣痛が来るかもしれない」と注意しておきましょう。

（おしるしについては以下の記事も参考にしてみてください）

一般的に「陣痛」と呼ばれているのが、これからご説明する「本陣痛」です。本陣痛では出産に向けて子宮が強く収縮を繰り返し、子宮口が大きく開いていきます。本陣痛の痛みはさまざまな例えで表現されるように、非常にすさまじいものです。そして、お産が進むにつれて痛みが増し、痛みの間隔もどんどん短くなっていきます。

本陣痛は出産予定日の前後2週間で始まるとされていますが、妊娠36～40週の臨月で出産に至る方がほとんどです。妊娠36週以降の妊婦健診では医師が子宮口の開き具合を確認して、陣痛が始まる時期を予測します。

出産予定日が近付くと「本陣痛はどんな始まり方なの？」「本陣痛の始まりに気付かなかったらどうしよう」と不安になる方もいるでしょう。本陣痛の始まり方にも個人差がありますが、例えると「下痢をしたときのような痛み」「キリキリと指すような痛み」から始まるケースが多くみられます。これまでとは違ったお腹の痛みを感じた際には注意してくださいね。

（本陣痛の痛みの始まり方については以下の記事も参考にしてみてください）

痛みの強さ・長さや間隔が不規則な前駆陣痛に対し、本陣痛は「痛みの強さが時間と共に増す」「痛む時間が長くなる」「痛みが始まる間隔が短くなる」といった特徴がみられます。10分間隔で規則的な痛みが起き始めたら、本陣痛が始まったと捉えて良いでしょう。