陣痛はどんな痛み？陣痛の始まり方や長さは？和らげる方法はある？

本陣痛が始まったばかりの頃は我慢できる程度の痛みであることがほとんどで、会話や水分補給も難なくできます。しかしお産が進むにつれて痛みはどんどん増していくため、痛みが強いときには「話すこともままならない」「水も飲めなかった」という方も少なくありません。

陣痛のつらいところは、その強烈な痛みだけではありません。「痛みが長く続くこと」「間隔をおいて何度も痛むこと」というのも陣痛のつらさとして挙げることができます。陣痛の痛みだけでなく、痛む長さや間隔も知っておくことで陣痛から出産までの流れをイメージしやすくなるでしょう。ここでは、陣痛の痛みの長さや間隔についてご説明します。

（陣痛から出産までの流れについては以下の記事も参考にしてみてください）

本陣痛が始まり子宮口が10㎝の全開になるまでの時間を「分娩第1期」と呼びます。初産婦における分娩第1期の所要時間は平均10～12時間ほどで、経産婦の場合は平均4～6時間です。そして、子宮口が全開になってから出産に至るまでの時間が「分娩第2期」になります。分娩第2期の所要時間は初産婦で平均1～2時間、経産婦で平均30分～1時間です。

「初産が難産だったから、次も時間がかかるんだろうな」と不安に感じている経産婦の方も多くみられます。しかし、こちらの女性のように「一人目が長時間のお産でも、二人目以降は短時間だった」というケースも少なくありません。二人目以降の場合は初産に比べて子宮口が開きやすくなっているため、お産の進みが早くなると考えられています。

陣痛が始まると、まず20秒程度の痛みが10～15分間隔で続きます。子宮口が4～7㎝に開いてくると、30～60秒の陣痛が約5分間隔で起こるようになります。そして子宮口が8～9㎝に開く頃には、45～60秒の陣痛が約2～3分間隔で続くでしょう。（※1）

さらに子宮口が10㎝の全開大になり、痛みがピークの出産直前では60～90秒程の長く強い痛みが1～2分間隔で起こります（※1）。この段階ではあまりの痛みの強さと間隔の短さでパニックを起こしてしまう方もいますが、産院の指示に従っていれば無事に赤ちゃんと対面できます。気持ちを強く持って最後の陣痛を乗り越えましょう。

「陣痛がどのくらいの間隔になったら産院に行くの？」と気になっている方もいますよね。長く不規則だった陣痛の間隔が規則的なものに変化すれば、本陣痛が起きている可能性が高いでしょう。初産婦は「10分間隔で1時間に6回以上の陣痛」経産婦なら「15分間隔で1時間に4～5回以上の陣痛」が規則的に起き始めたら、産院に連絡して指示を仰ぎましょう。

（陣痛の間隔については以下の記事も参考にしてみてください）

陣痛の痛みはさまざまな例え方をされているように、感じる強さや場所に個人差があるものです。実際に陣痛を経験して「想像していたほど痛くなかった」「人から聞いた話と違う場所が痛む」と感じる方も多くみられます。陣痛の痛みに対するイメージトレーニングは大切ですが「予想と反することになるかもしれない」という心構えもしっかりしておきましょう。