妊娠超初期のおりものの特徴は?色やにおいは生理前とどう違う?危険な状態もある?
【医師監修】妊娠超初期症状のひとつにあげられる「おりもの」ですが「もうすぐ生理かな?」など、身体の症状を知らせてくれる重要な役割をしています。妊娠超初期におりものに出る症状と、生理前とどのように違うのか、潜んでいる危険などもご紹介します。
目次
妊娠超初期症状と生理前のおりものの違いを知っておく
ここまで生理前のおりものと妊娠超初期症状のおりものの違いを上記で紹介してきました。しかし人によって違いもあり症状もさまざまです。自分自身の普段の生理周期やおりものの変化がどう現れ、どう不調を感じるのか、自分のおりものの特徴を知っておくことで妊娠超初期症状にも早く気が付くことができます。
注意すべきおりものの状態は?
妊娠超初期症状を感じたら、今度は妊娠が確定するまで不安になるものですが、それまでにもおりものは信号をきちんと出してくれています。感染症などの異常がみられるとき、以下のようなおりものになるときがあります。将来不妊や流産などにならないためにも、早めの発見と治療ができるように産婦人科を受診しましょうね。
おりもののにおいや色・形状
色が普段よりもあきらかに濃かったり、見たことのない色(緑や灰色)になるときは、おりものに膿が混じっていることがあり、クラミジア感染症かもしれません。クラミジア感染症は痛み、かゆみなどの自覚症状が少ないため、気が付きにくいことが多く、不妊につながる恐れもあります。
その他にもトリコモナス膣炎、膣カンジダ症など、妊娠により抵抗力が落ちることでかかりやすい性感染症で、おりものがカッテージチーズのようにポロポロとしたものになったり、異臭を放つなどの症状が現れます。強い痒み、ヒリヒリとした痛みなども伴います。妊娠超初期には流産につながる可能性もありますので、すみやかに産婦人科を受診してください。(※2)
増田陽子
内科医/救急医
性病のオリモノの匂いはかなりキツイ独特な匂いの場合も多いです。なので強烈な匂いがした場合には、直ぐに産婦人科へ行くようにしましょう。
妊娠超初期症状の出血と生理前出血の症状の違い
生理1週間前くらいからおりものに血が混じることがありますが、そんなときは病気の可能性を心配しますよね。しかし生理前の出血はおりものに少し血液が混じって薄く色付く程度のことが多く、生理が始まるサインととらえても問題ないようです。
一方で妊娠超初期は「着床出血」がおこりやすい時期であり、生理1週間前から生理開始日までの間に出血することと生理に比べて量が少ないことで見落としがちな症状ですが、まれに3日ほど続く着床出血もあるようです。それに対し着床出血が全くなかったという人も。いずれも基礎体温など妊娠超初期症状とあわせて判断しましょう。
(着床出血については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠超初期におりものが少ないこともある

妊娠超初期のおりものの量は増える傾向にあると紹介してきましたが、生理前で量が減ったから妊娠とは違うななどと思っていたら妊娠していたという人もいるようです。
ホルモンのバランスには個人差があるので、量の増減のみで妊娠を確定することは出来ないため、心配する必要もなさそうです。しかし、妊娠超初期に入っているにも関わらず量が少なすぎる人は要注意。女性ホルモンのバランスが乱れており、分泌不全の可能性もあります。